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【フェアリーS】勝つと牝馬クラシック路線では苦戦するレース!?

Text:あもあもだいち

無観客開催となった中山競馬場で開催される今年初の3歳牝馬限定重賞の「フェアリーステークス」。

3歳牝馬限定ということもあり、今後の牝馬クラシックを占うレースかというと、決してそうではない。

なぜなら、1984年に「テレビ東京3歳牝馬ステークス」として始まり、創設1年目の勝ち馬は桜花賞(GⅠ)を勝った「エルプス」。2年目は牝馬3冠に輝いた「メジロラモーヌ」とGⅠ馬を輩出するも、それ以降の勝ち馬でGⅠを獲った馬は1頭も出てきていないばかりか、近年ではクラシックで活躍する馬すら出ていない状況である。

その要因として、中山競馬場の1600mというおにぎり型の特殊コースで行われるため、阪神、東京、京都とクラシックレースが開催されるコース体系と合わないためと思われる。

そして、もう一つは同じ時期にシンザン記念があり、有力な牝馬はそちらを選択することが多く、現にアーモンドアイやジェンティルドンナなど、シンザン記念勝ち馬から大物を出している。

これらの要因があり、近年ではGⅠ馬を輩出することが出来ないレースとなっている。

しかし、そんな評価を覆すべく、アルテミスステークス3着の⑧テンハッピーローズ。2007年オークス2着馬ベッラレイアの孫①ベッラノーヴァ。キズナ産駒で昨年リーディング騎手だったルメール騎手が騎乗する⑨ファインルージュなどを筆頭に16頭が出走する。

ここからフェアリーステークス勝ち馬の評価を変えてくれる牝馬が誕生するのか⁉

ここでは過去にフェアリーステークスを勝った個性的な馬を紹介しよう!!

2000年勝ち馬「テンシノキセキ」

新馬戦を勝つと、そこから3連勝でフェアリーステークスを制覇(当時は12月に施行されており、2歳牝馬限定戦で距離1200mであった)。

その後は1000m~1400mのスプリント戦を主戦場として出走。

OP特別では勝つも、重賞では結果が出ない時期が続く。

そうして5歳となった2003年のセントウルS(当時はGⅢ)で、高松宮記念(GⅠ)勝ち馬・ビリーヴ、このレース後に開催されたスプリンターズS(GⅠ)の勝ち馬となるデュランダルを破り、2度目の重賞制覇を成し遂げる。

しかし、このレースでの勝利が最後となり翌年引退。繁殖牝馬となり、現在は功労馬として繁殖牝馬も引退している。

GⅠ勝利こそなかったが、この馬の特筆すべきところは、1984年のダートグレード制以降では最多となる【OP特別6勝】しているところにある。

このテンシノキセキのように、今後の競馬界で個性を発揮する馬の誕生となるか⁉

発走は、1月11日 中山競馬場 11レース 15時35分発走予定。

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