2020年の新人王は誰の手に!?
新元号“令和初の新人王”は、08年以来11年振り3度目となる両リーグ2年目以降の選手が獲得。果たして今季は「新人王」のタイトル通り、ルーキー勢の逆襲なるか!?
史上3人目“大卒社会人2年目新人王投手”も!?
155キロ右腕・生田目翼(日ハム)を再フィーチャー。昨新人合同自主トレにて「即戦力の期待に応えようと気負ってしまった」と、古傷の右肘に軽いハリを発症して、まさかの出遅れ。それでも順調に回復し、6月1日オリックス戦にてプロ初先発。 2軍では中継ぎ調整だったが、5月に先発転向わずか2試合で、即1軍に抜擢された。ところが、この日の最速144キロと自慢の直球が走らず。2回には置きに行った変化球を山足達也に2点適時打。続く小田裕也には2ラン被弾。伏兵にプロの洗礼も浴びせられた形で、計4失点KO。その後、味方が追いつき勝敗こそつかなかったものの、デビュー戦は「さすがに1軍の雰 囲気に飲まれた」と、本来の姿とは程遠いものだった。
夏場は2軍で主に先発調整。しかし8月下旬に再昇格した際は中継ぎとチーム事情に翻弄された感がありつつ1軍登板わずか4試合。ルーキーイヤーは不本意な形で終わった。昨秋フェニックスリーグでは全8試合に救援し、9回連続0封&1勝0敗1Sの好成績。また自慢の直球も、自己最速にあと1キロに迫る154キロを計測。「決め球のスライダーやフォークで空振りが取れるようになった」と、手応えを掴んだ様子だった。
今オフは、古巣の日通で自主トレ。しかも日通の寮で合宿と、異例の「原点回帰」だ。初日の1月7日から、立ち投げながらほぼ連日のプルペン入り。さらに初球から、この時期とは思えぬフルスロットルな真っ直ぐで飛ばしに飛ばし、仕上がりの早さを披露した。なお大卒社会人出身2年目での新人王投手は、1985年の広島・川端順&2008年オリックス小松聖のみ。かなりのレアケースだが、果たして!?
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公開日:2020.04.04