近年注目のALA
ミトコンドリアを活性化させ、代謝を促進する物質として近年注目を集めている「ALA(アラ)」。聞いたことがありますか?
ALAは納豆や黒酢などの発酵食品やほうれん草などの緑黄色野菜に多く含まれる天然のアミノ酸。赤血球のヘモグロビンの生合成のための原料であり、ミトコンドリアにおけるエネルギー生産も支えています。
ミトコンドリアの機能が低下すると、エネルギーとなるATPが不足します。また、ATPがうまくつくられないことにより活性酸素が増加し、めまりや疲れ、肌あれ、動悸や息切れ、貧血など様々な問題を引き起こします。身体を元気に健康に保つためには、ミトコンドリアを活性化することが大切なのです。
このミトコンドリアの活性化のために欠かせないALA。ミトコンドリアの中でALAからつくられるプロトポルフィリンは鉄と結合し、ヘムと呼ばれる物質を作ります。このヘムはミトコンドリアのATP産生の過程において必要不可欠な物質です。もしALAが無ければ、もちろん、このヘムを作ることができなくなります。ヘムが十分にない状態では、ミトコンドリアはATPを効率的につくることができなくなるのです。
ALAの無限の可能性
また、ALAが不足すると、代謝に使われるはずだった糖や脂質が使われないまま蓄積してしまい、高血糖や肥満の原因にもなります。逆にALAが豊富にあれば代謝が活性化し、活性化したミトコンドリアによってATPがたくさん作られ、代謝が高まることで加齢や疾病の改善につながります。これが、アンチエイジングの秘密だったのです。
さらにALAの体内量を増やしてミトコンドリアが活性化すれば、体温が高まり、免疫力が向上するとのことです。糖の燃焼が促進され、血糖値を下げる効果もあり、糖尿病対策の一助となります。代謝不良が原因で引き起こされる肥満やメタボも、脂肪を効率良くエネルギーに変換することで予防されるのです。
肌の保湿でも力を発揮するALA。ALAは分子が小さいため、表皮の角質層を通過し顆粒層や有棘層の細胞にまで浸透します。そこで代謝水と呼ばれる水分を産み出し、これによって細胞が潤い、細胞が水分を大量に含むことで細胞間の隙間も狭くなって水分の蒸発を防ぎ、ハリのある肌を保つことができるのです。
他にも様々な効果が期待されているALA、まさにアンチエイジングにおいて無限の可能性を秘めている物質なのです。ALAを摂取してミトコンドリアを活性化させ、健康寿命をさらに伸ばしてみませんか。
公開日:2018.10.10
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