たんぱく質は心にも影響する
人の感情や思考を伝達する神経細胞は、100億以上もあるといわれています。その中でも精神を安定させたり、喜びや快楽、恐怖や興奮を感じさせたりする働きのある神経伝達物質は健康な精神でいるために重要な物質です。このような物質にはたくさんの種類がありますが、実は、それらの主な原料はすべてアミノ酸なのです。つまり、たんぱく質が不足すると、これらの感情を伝達する物質がつくられなくなり、精神的な疾患に陥る可能性があります。
精神疾患として知られるうつ病や統合失調症、不安障害などは、日々の生活や環境によるさまざまな
ストレスが要因となって発症します。これらの原因のひとつに、神経伝達物質がうまくつくれないことも関係しているのではないかと考えられています。精神疾患の治療は複雑で、たんぱく質が十分に摂れているからといって解消するわけではありませんが、症状の改善に役立つ場合もあります。
また、健康な精神でいるために気をつけたいのが、糖質(甘いもの)の摂りすぎです。甘いものを食べると一気に血糖値が上がり、脳や体にエネルギーが届いて疲れが取れたように感じたり、満たされた気持ちになったりします。
しかしそれは一時的なもので、今度はインスリンが分泌され、血糖値が一気に下がります。こうなると、甘いものを食べる前よりも疲れを感じたり、気持ちが落ち着かず情緒不安定になったりしてしまいます。
出典:新ダイエットごはん
【書誌情報】
『新ダイエットごはん』
上西一弘 著
糖質制限ダイエットが流行する中、筋肉を作る重要な栄養素として注目を集め始めている、『たんぱく質』を使ったレシピを紹介!
1日に必要と言われている分量を効率よくしっかり摂れて、お腹にも大満足のおいしい料理を紹介します。
また、動物性たんぱく質、植物性たんぱく質それぞれのオススメ配分なども考慮した、献立例なども紹介。
たんぱく質を食事の中にどう取り入れていくかよくわからない人でも、これ一冊でリバウンドしないダイエットが可能になります。
公開日:2022.06.20