フィットネス=「フィットさせる」。相手を知ることの大切さ
ー齊藤さんの考えるフィットネスとはどんなものですか。
「人生をより楽しむために、まずは体を整えることがベース。そのベースを整えた上で鍛えていきましょうというのが私の指導です。フィットネスって本当はその人の生き方とか色々含めてその人に”フィットする”体を作るというイメージなんです」
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ーだから”フィットネス”っていうんですね!
「運動と食事と、ストレスマネジメントの睡眠も含めて、そこの優先順位って人それぞれ違うんですよ。面白いなと思うのは、人って生きていくために食べなくてはいけないし、寝なくてはいけないけど、運動しなくても生きていける。だから必ずしも運動が一番ではないと思っています。その人の今の生活状況や過去の運動歴、取り巻く環境や趣味嗜好の中から優先順位をつけるとたぶんこうですよ、っていうことをちゃんと言ってくれるトレーナーはまだ少ない。そういう”ライフスタイルコーチング”を僕はやろうとしています」
ー運動ばかり目が行ってしまって、私も睡眠が不規則だったりします。
「食事で言うと、どうしてもみなさん甘くなってついつい夜中にご飯を食べてしまったりとか、健康に悪そうなものをおいしいからって食べてしまったりしますよね。まずはそこを直していく、そこをコーディネートできるのがフィットネストレーナーの仕事だと思います」
ーフィットネス指導をするためには、その人の生き方やライフスタイルを知ることも大事なのですね。
「世間話や雑談、悩み、全部聞いています。いろんな人たちの価値観を知るのも大事。だから同じ業界よりも他業種の集まる飲み会によく行っています。人脈もできるし、そこから仕事につながる場合もありますしね。次女の通っている小学校には、父親たちが集まる”おやじの会”というのがあって、みんなで夏祭りを作るのに参加しました。”こんな人たちがいるんだ””こんな考え方があるんだ”というのに触れる瞬間がいいんです」
【インタビュー】有限会社Wellness Sports代表 齊藤邦秀
◆経歴◆
1972年、山形県生まれ。有限会社Wellness Sports代表。NESTA(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会) JAPANエグゼクティブオペレーショナルチーフ。東京学芸大学教育学部生涯スポーツ専攻運動処方専修卒業。学生時代からスポーツトレーナーとしての活動を始め、卒業後に本格的にトレーナーの道に進んだ。2004年に32歳で独立し、Wellness Sportsを設立。現在は、運動・栄養・ストレスマネジメントを統合させた「ライフスタイルコーチング」を提唱し、個人へのトレーニング指導だけでなく、医師や理学療法と連携したメディカルフィットネスプログラムの開発、企業の健康経営のサポート、行政・学校での講演、トレーナー育成、メディア出演などさまざまな活動を行っている。
【取材元】スポジョバ〜スポーツ業界に特化した求人メディアサイト〜
取材・構成=久下真以子
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公開日:2020.04.20