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【スポーツを仕事に】「元アメフト選手の心の健康をオンラインで繋ぐアイディアとは」Part③

様々なスポーツの協会事務局がひしめき合う「ジャパン・スポーツ・オリンピック・スクエア」。新国立競技場の目の前にあり、2019年に完成したばかりの真新しい施設です。そのビルのオープンスペースで爽やかな笑顔で取材に応えてくれたのは、日本社会人アメリカンフットボール協会、通称Xリーグの今井善教さん(39歳)。

アメリカンフットボールの日本一を決めるライスボウルで富士通フロンティアーズが初優勝を決めた時に主将も務めていた、元選手でもあります。今は事業部に所属して、愛するフットボールの普及のために奔走する毎日。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、2020年は春シーズンの開幕が叶わなかったXリーグ。そんな中でXリーグが始めた様々なオンラインのコンテンツ。事業部メンバーで議論を重ね出てきたアイディアから始まったものだそう。一体どんな内容なのか、その奥にある思いも伺いました。

いつの間にか、誰かの生活になくてはならないものになっていた。

ーーオンラインイベントの参加者は、やはりもともとのアメフトファンが多いのでしょうか。

今井:もちろんそうゆう方もいらっしゃるんですけど、中にはXリーグを見たことない方もオンラインラジオ体操に参加してくれて。その方が興味を持ってれて、その後オンラインルール説明会を立ち上げた時にそちらにも参加してくれたんです。

ーー従来のファンの繋ぎ止めだけではなく、このコロナ禍で新たなファンを少数ながら増やす事に成功したんですね!

今井:何をもって成功は言えませんが、Xリーグが発足した当初から掲げている「社会に対してエクセレンスなリーグ」でいようとするところを表現できていればと思います。オンラインラジオ体操では、体操して終わり!ではなくて、深呼吸した後にアメフトークが始まるんです。

ーーアメフトーク?

今井:アメフトの魅力を伝えるスピーチです。ラジオ体操に参加してくれる選手やファンの方が担当してくれて、その人の目線での良さを語ってくれています。そのあと、ZOOMのブレイクアウトルームという機能を使って、参加者を4人づつくらいの小部屋に分けるんです。そこで「いいこと探し」という昨日あったいいことを、それぞれ報告しあう自己紹介タイムを設けて終了です。自粛中ってなかなかいい事って見つからなかったと思うのですが、些細ないい事を見つける習慣をつけようっていうのが発端で。どんな小さいことでもいいんです。ご飯がおいしかったー!とか、少しだけ外に出られたー!とか。

ーー先程の心の健康に繋がる部分ですね。

今井:参加している方から、先日メッセージをもらったんです。「家で 1人でYOUTUBEを見ながらラジオ体操しましたが、いつものみなさんがいないと面白くなかったです。」って。ちゃんと届いているんだ、必要となるものになってくれているんだと思うと嬉しかったですね。

ーーそれは素敵なお話!健康作りだったりオンラインの取組みにも社会貢献への思いを感じ取れます。

今井:Xリーグの大きな目的のひとつに、スポーツを通じたより良き社会の創造があります。そのために人の繋がりがとても重要。もともとXリーグの「X」は、クロッシングエックスとも言って、激しくぶつかり合うチーム、強さ、激しさ、闘志を表現したものですが、人と人とが繋がるっていう意味もあると思ってます。そういう場を作っていけたらなという思いがあります。

Part④へ続く

【PROFILE】
今井善教(いまい・よしのり)
1981年2月14日生まれ。京都府出身。立命館宇治でアメフトを始め、立命館大学に進学。卒業後は富士通に入社し、富士通フロンティアーズで活躍。現役時代のポジションはDB(ディフェンスバック)。2017年に選手を引退し、富士通で働くが、Xリーグのリーグ編成改革に伴い、2018年8月からⅩリーグに出向。事業部副部長として手腕を発揮。趣味は読書とウォーキング。最近、読んだ本は「自己肯定感で子どもが伸びる」。

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