今週末はフェブラリーSに向けての東海Sが中京競馬場で、この時期の中山名物AJCC(アメリカジョッキークラブカップ)が中山競馬場で開催される。
東海Sでは、インティが2019年のフェブラリーS以来の勝利を挙げられるのか?
AJCCでは昨年の牡牝3冠馬の陰に隠れた、馬たちの逆襲があるかが気になるところである。
そこでAJCCの過去10年を見てみる。
4歳馬の成績が思わしくなく、勝ったのはダンビュライトの1頭のみ。
3着以内も30頭中8頭のみと、かなり苦戦を強いられているデータがある。
ただ近3年で見ると4歳馬の成績が良い。4歳馬は1勝を挙げ、3着以内も9頭中4頭。
その前、2015年~2017年の3年間を見てみると勝ち馬なしで、3着以内は9頭中2頭と4歳馬が苦戦していたデータとなっている。
このことからも傾向が変わったと見て、菊花賞でコントレイルにあと一歩だったアリストレス、オークス2着のウインマリリンなどの4歳馬を軸に考えたい。
果たして3冠馬の陰に隠れていた馬たちの逆襲はあるのか?
ここで、過去に4歳でAJCCを勝ったレジェンド馬紹介しよう。
2007年の勝ち馬「マツリダゴッホ」
2歳のデビュー戦で初勝利を挙げる。
しかし、3歳クラシックでは権利が取れずにダービー前哨戦の青葉賞では4着、菊花賞の前哨戦セントライト記念では落馬競走中止と、一度もクラシックレースに出走することは出来なかった。
しかし、条件戦で結果を残し、2006年末のクリスマスCを勝ちオープン入りを果たす。
翌年、4歳馬になってオープン初戦のAJCCを勝ち、初重賞制覇を挙げる。
そこから9月にはオールカマーも勝ち重賞2勝目。天皇賞(秋)では15着と惨敗するも、有馬記念では9番人気ながら、ダイワスカーレットを抑えて初GⅠ勝利を挙げる。
その後GⅠは勝つことは出来なかったが、日経賞勝ち、オールカマーに至っては3連覇を果たした。
重賞レースは中山競馬場でのみ勝利を挙げていることから、中山巧者の代表的な馬であった。
現在は種牡馬として繋養されていて、2018年のスワンSを勝ったロードクエストなどを輩出している。
マツリダゴッホのような個性馬の誕生なるか!?
発走は、1月24日 中山競馬場 11レース15時45分予定。
公開日:2021.01.21