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たとえ顔を変えても逃げることはできない!犯人が絶対に変えることができないものとは?【科学捜査】

骨格の3D化、逆演算投影法で被疑者と照合

テレビなどでよく、「犯人の身長は170センチメートル前後」などと報じられることがありますが、日常生活において、人は座ったり、作業をしたり、歩いたりと、計測した身長と同じ背の高さを保っている機会はそれほど多くないはずです。

たとえ身長が同じでも、人は脂肪や筋肉の量によって、見た目の印象は大きく変わってしまうので、目撃情報は十分な検討が必要です。見た目の誤差を10%程度に設定すると、日本人男性の80%がこの身長分布にあてはまり、被疑者を特定する情報としてはあまり意味がありません。

しかし、骨格だけは変えることができません。そこで、骨格の3Dモデルをつくり、照合すれば被疑者が防犯カメラの画像の人物(犯人)かどうかの判断に非常に貴重な情報となります。

実際の画像から計測して得られたデータをもとに3Dモデルをつくり、仮想空間内で画像と同じ姿勢やポーズをつくり、それを防犯カメラの画像と重ね合わせて同一かどうかを検証する方法です。この方法を「逆演算投影法」と呼んでいます。

骨格においての特徴点は、関節の位置、関節と関節との間の距離、正確にいえば各関節間距離の構成比、つまり全身のバランスです。

被疑者の全身を撮影した画像に頭蓋骨や首、肩などに特徴点を打ち、各関節の位置を割り出しながら、仮想の骨格をつくり出します。

顔の場合と同様に、距離のわかっている2つの地点から目標方向の角度を計測し、高さを出す三角測量の要領でつくっていきます。

出典:『図解 科学捜査』監修/山崎昭

【書誌情報】
『図解 科学捜査』
監修:山崎昭

科学捜査は驚くほど進化している。血液や指紋・DNA鑑定、顔認証システム等の画像解析やインターネットを駆使した情報分析など、微細な証拠から犯行の立証、犯人逮捕に結びつけている。刑事ドラマや推理小説などで活躍する科学捜査の実体、その最先端の技術、方法など全貌を図解で徹底紹介!微細な証拠も大いに真実を語る、犯罪は絶対に見逃さない。

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