小雲の群れに大きな穴が開く
多数の小雲が密集し、板のように広がった巻積雲。そこを飛行機が突き抜けていくと、その部分に穴が開きます。これが時間とともに大きくなり、雲にぽっかりと大きな丸い穴が開いたようになることがあります。これが「穴あき雲」で、ホールパンチ雲とも呼ばれます。
ふつう穴の部分に氷晶ができ、これが白いすじをつくりながら落下・蒸発していきます。
穴あき雲と蜂の巣状雲が次々と出現していました。小さな穴がいくつも開いていて蜂の巣状雲風ですが、一部氷晶もあり、中間的な姿のものかもしれません。
出典:『雲の図鑑』著/岩槻秀明
【書誌情報】
『雲の図鑑』
岩槻秀明 著
季節ごとに見られる雲や、気象予報の役に立つ雲など、雲の外観から判別できる雲図鑑に加え光の作用によって見られるレアな雲や、雲ができる過程など科学的なメカニズムまで解説。ポケットに入れていつでも楽しめる雲図鑑なので自粛の際でも公園や河原で子供と遊ぶ時や、外に出られなくても楽しめる
公開日:2021.12.23