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英雄・ナポレオンの活躍の後ヨーロッパはどのように発展したのか?【世界史】

Text:鈴木 旭

メッテルニヒが主導するポスト・ナポレオンの戦後処理

ナポレオンが旧式なヨーロッパをフランス革命の燃え上がる炎で焼き尽くし、整地した後に新秩序を立てるのは簡単ではなかった。ナポレオンが火を付けた自由主義、国民主義の焼けぼっくいが至るところに燻っていたからだ。しかし、一八一四年、ヨーロッパを再建するためにウィーン会議が開催された。議長はオーストリア外相メッテルニヒが務め、討議はフランス外相タレーランが提唱する正統主義(革命前の政体、国境を正当とする)と各国の勢力均衡主義とを基本的な議題として進められた。

参加各国の利害関係が複雑に絡まっていたところへ、ナポレオンの復活(百日天下)などもあり、なかなか合意が得られないまま、いたずらに時間だけが過ぎ去ったため、ワルツの本場、オーストリアに引っ掛けて「会議は踊る、されど進まず」などと皮肉られたのは有名な話。

いずれにしろ、プロイセンは復活して領土拡大。イギリスは旧オランダのスリランカ、ケープ両植民地の獲得、オランダは旧オーストリア領ネーデルランド(ベルギー)を併合、オーストリアは北イタリアを獲得したのであった。

他、注目されるのはスイスが永世中立国として承認された他、独立国家の連合体として、オーストリア、プロイセン以下、複数の君主国と自由都市国家から成るドイツ連邦が出現したことである。これによって、ほぼ現代のヨーロッパ社会がほぼ出来上がったと見てよい。だが、諸国諸地域それぞれの地域的特性は無理矢理に埋め戻して、秩序再建を最優先課題としたために火種は残されている。

 

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 世界史』
著:鈴木 旭 日本文芸社刊

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