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「どんな血液が、どんな出方をしているか」を見極める判断方法とは?【応急手当ハンドブック】

止血(出血の判断)

出血は、「どんな血液が、どんな出方をしているか」で対応が異なる。出血が多いとあわててしまいがちだが、落ち着いて状況を見きわめること。

【症状】
出血の判断で、とくに重要なのは動脈性の出血か、もしくは静脈性の出血かを見きわめること。多くは静脈性の出血だが、ピュッピュッと吹き出すよう動脈性の出血であれば、早急な対応が必要である。

明るい色の血液(鮮血)が吹き出す
明るい赤色の血液(鮮紅色)は動脈血である。これがピュツピュッと吹き出している場合、動脈性の出血であるので要注意。すみやかに止血を行う。血圧が急激に下がって出血性ショックに陥る可能性が高い。できるだけ早く止血する

暗い色の血液が流れ出す
暗い赤色の血液(暗血色)は静脈血である。このような血液がダラダラと流れ出るように出血する場合は、静脈性の出血。こちらも止血が必要である。湧き出るように流れ出てくる場合は、大出血になる可能性がある。

血がにじんでいる
血液が傷口ににじんでいるような出血の場合は、血液が止まれば大丈夫なので、あわてずにガーゼなどで傷を押さえて病院へ。基本的には傷をおさえる直接圧迫法で止血を行う

アクシデント後の鼻や耳からの出血
交通事故などで体を強打して、耳や鼻などから出血がある場合、脳を損傷している可能性ある。すぐに救急車を呼ぶ。普段から鼻血がよく出る場合は、内臓の疾患の可能性もある。専門医に診てもらったほうがよい

出典:『図解 応急手当ハンドブック―アウトドア レスキュー 家庭』

【書誌情報】
『図解 応急手当ハンドブック―アウトドア レスキュー 家庭』

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