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心的ストレスでも引き起こすことがある「過呼吸」の応急手当の方法とは?【応急手当ハンドブック】

過呼吸

呼吸が乱れ、通常では考えられないほどに息苦しくなるのが過呼吸である。多くは時間の経過とともに症状が軽くなるので、落ち着いた対応を。過呼吸(過換気症候群)は、呼吸が乱れて苦しくなる症状の総称。息苦しさにともなう動悸や頻脈に加えて、めまいや手足のしびれ、失神などを引き起こすこともある。心的ストレスや激しい運動が原因になると考えられている。

【応急手当】
①安全な場所に移動する
交通量が多い場所など、別のアクシデントを引き起こす可能性があるところに留まるのは危険。息苦しさを感じたら、安全な場所に移る。
②ゆっくりと息を吐く
ゆっくりと息を吐く呼吸をする(吸うのいつもと同じ)。「息を吸う」と「息を吐く」の割合の目安は1対2。
③周りは背中をさする
周りの人は傷病者の背中をさするなどして、「ゆっくり吐く呼吸」を促す。
過呼吸の応急手当といえば、かつては袋を口にあてるというイメージが強かったが、最近は推奨されていない。
過呼吸は命の危険に関わることは少ないが、頻発するようでは日常生活に影響を与えることになる。精神的なストレスが原因であることが多く、再発を予防したいのであれば専門医(心療内科)を受診するとよい。日常から強い不安を抱えていたり、強い緊張を感じているのであれば、カウンセリングを受けるという選択肢もある。リラックスすることが過呼吸の予防に役立つと考えられているので、自分でできることとしては、音楽を聴くなどの「自分なりのリラックス法」を見つけるのも有効だ。

出典:『図解 応急手当ハンドブック―アウトドア レスキュー 家庭』

【書誌情報】
『図解 応急手当ハンドブック―アウトドア レスキュー 家庭』

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