認知症の人に寄りそう・伝わる言葉かけ&接し方
認知症の人の困ったあるある行動は、見えている世界が違っているから。認知症介護で、介護する人が困るのが「コミュニケーション」が上手くいかなくなることです。この本では、介護のプロとメンタルケアの専門家が、認知症の人も介護する人も気持ちよく関わっていくための言葉かけと接し方をご紹介します。「前はしっかりした人だったのに……」「何回も言ってるのに!」と話が通じなくなることに悩まれている人が多いです。そこでこの本では、認知症の人の行動のロジックをひもとき、困った行動をとってしまう理由を解説しています。困った行動の理由がわかれば、伝わる言葉かけや接し方もわかります。「同じものを頻繁に買ってしまう」「服が汚れているのに着替えてくれない」「大事なものが無くなったと騒ぐ」「昔の話を何回もする」……など困った場面に寄りそう言葉かけや接し方がみつかります。また、見過ごされがちですが、介護する人の心のケアをする方法も紹介しています。認知症の人と接する中で「きつく言ってしまった」「やさしくできない自分はひどい人なのかな」と自分を責めてしまうことも。介護に疲れて、自分自身も弱ってしまわないように、精神的ストレスや自己嫌悪感を軽減していくのも大切なことです。

認知症の人は家族や自分のことすらわからなくなる…仮面舞踏会の世界とは?【認知症の人に寄り添う・伝わる言葉かけ&接し方】
6:家族・知人・自分の顔も関係性も理解できない、仮面舞踏会の世界 ○エピソード 認知症のある夫に「私が誰かわかる?」と聞くと、「あー……あなたは姉さんだよね」と言われ、「長年連れ添ったのに……」とがっかりします。さらに時 […]

認知症の人が慣れた家、街でも自分がどこにいるのかがわからなくなる世界とは?【認知症の人に寄り添う・伝わる言葉かけ&接し方】
5:自分がなぜここにいるのか方向もわからない迷路の世界 ○エピソード 認知症のある夫に、いつも行く近所のスーパーに買い物を頼みましたが、2回ほど帰ってこられなくなり、近所の人が発見してくれました。最近は家の中でもトイレが […]

暑い日にお気に入りのセーターを何度も着てしまう…認知症の人の暑さや寒さがよくわからない世界とは?【認知症の人に寄り添う・伝わる言葉かけ&接し方】
4:体の感覚がぼやけ、暑さや寒さなど皮膚の感覚がよくわからない世界 ○エピソード 父は、真夏の暑い盛りに、毎日同じ長袖セーター。上着を着て過ごしています。汗びっしょりなのに、本人は「これでいい」と脱ごうとしません。1度脱 […]

認知症のある人が昼夜逆転してしまうのはどうして?時間と季節感があいまいな世界とは!?【認知症の人に寄り添う・伝わる言葉かけ&接し方】
2:今は昼か夜か?夏か冬か?時間と季節感があいまいな世界 ○エピソード 認知症のある父は、19時頃「仕事に行く」と出かけようとします。「もう退職したし、今は夜だよ」と言っても納得しません。一方、朝5時頃、「夕飯はまだ?」 […]

認知症の人が何度も同じことを聞いてしまうのはなぜ?最近の記憶と時間の感覚が消え「今」がわからなくなる世界とは!?【認知症の人に寄り添う・伝わる言葉かけ&接し方】
1:最近の記憶と時間の感覚が消えて「今」がわからなくなる世界 ○エピソード 認知症のある母。何度もくりかえし「私は何をしたらいいの?」と同じことを聞いてきます。「ゆっくりしていてよ」と言ってもすぐに忘れ、5分くらいすると […]

認知症の人はどうして覚えられない?覚えたい情報をキャッチできない注意力のフィルターが粗くなった世界とは!?【認知症の人に寄り添う・伝わる言葉かけ&接し方】
3:覚えたい情報をキャッチできない注意力のフィルターが粗くなった世界 ○エピソード 母に、近くのスーパーで買い物を頼んでいます。買う物をメモに書いて行ってもらうのですが、毎回まったく違う物を買ってきてしまいます。 【ある […]

認知症のある人が見ている「世界」とは?【認知症の人に寄り添う・伝わる言葉かけ&接し方】
第1章:認知症のある人が見ている「世界」とは? 認知症のある人に見えている「世界」は、そうれはない人と比べて何かが「違う」ようです。その違いには、共通したある特徴がみられることがわかっています。 あなたの身近にいる認知症 […]