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ケガの回復&リハビリにも効果的な「アクアトレーニング」とは!?【廣戸聡一ブレインノート】

Text:廣戸聡一

アクアトレーニング

●可変の動きでパフォーマンスを向上
「アクアトレーニング」は、水抵抗を味方にするトレーニングです。ウェイトトレーニングは、自分が持つ最大負荷の筋力に対して「少しだけ我慢すること」を繰り返して、自分のマキシマムの出力を100から200へと上げていきます。一方、アクアトレーニングの場合は、自分の最大負荷が100になるのが特徴です。

負荷は増えることはありませんが、可変させることができます。バーベルの場合は重力方向のみにしか出力できませんが、水中では最大出力の中で可変の動きを出すことができるのです。これが、パフォーマンスの向上に大変有効かつ重要な要素なのです。


●ケガの回復、リハビリにも効果的
水中に浮いて動くと、空中での動きを疑似体験できるため、空中の身体座標と自分の体勢が客観的に理解しやすくなり、パフォーマンスに対する身体感覚を獲得することができます。これにより、スーパープレーが成功しやすくなるのです。また、アクアトレーニングは故障を未然に防ぐ目的で行うのがもっとも効率的ですが、ケガの回復やリハビリが楽に行えるのも大きなメリットです。

たとえば、外傷を負って足を引きずる時間が長いと、どうしても強度が不足します。強度が足りない以上、懸命に意識して動かしても、身体が嫌がってしまうのです。そこで、水に入ることで重力を10分の1にして強制的に強度を落とすと、しっかりと動かすことができ、新たな強度を獲得するための作業をすることができるのです。現在は、これらの作用を利用し、新たな温泉活用としての近代的湯治も行われています。

●陸上とアクアのコンビネーションがもっとも有効
トレーニングを行う際は、陸上トレーニングとアクアトレーニングを合わせて行うのがもっとも有効です。ウェイトトレーニングや最大負荷運動をかけたあとに、そのダメージを取りながら水の中で回復し、さらに動きの精度を上げることで効率の良いトレーニングになる上、身体も楽になります。

また、陸上で走ったあとに、アクアウォークでランニングの負担を減らすのも良い方法です。クールダウンの冷却マッサージも兼ねて行うことができます。

【書誌情報】
『廣戸聡一 ブレインノート 脳と骨格で解く人体理論大全』
著者:廣戸聡一

「本来の自分の身体の動きと理屈を知り、身体だけでなく精神的な部分との兼ね合いの中で、“いかにして昨日の自分を超えるか”という壮大なテーマを、人体理論の大家であり、日本スポーツ・武道界の救世主と呼ぶに相応しい、廣戸聡一が、自身の経験と頭脳のすべてを注ぎ込んで著す最強最高の身体理論バイブル。四半世紀でのべ500,000人の臨床施術により、多くのトップアスリート、チーム、指導者、ドクターとの関わりの中で行き着いたトレーニング&コンディショニング理論の集大成、ここに完成。オリンピック競技を含む全52種目を個別にも論及、紐解いた、すべてのアスリート、指導者、スポーツファン必携の書!

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