読む感性を育むには予想と実証を繰り返すべし
パッティングの精度を上げるには、グリーンを読む感性が必要です。いかにいいアドレスでいいストロークができたとしても、読みが外れていたらカップに寄ったり、入ることはないからです。
ではどうすれば、グリーンを読む力がつくか?スキルアップするために大事なのは、予想と実証を繰り返すことです。カップまで下っているのか上っているのか。また、フックするのかスライスするのか。そしてその予想も、「少し下っているかな?」、「軽くフックするかも……」というような曖昧な予想ではいけません。グリーンが速い場合は、普通に打ったときと比べて何倍くらい転がるのか、スライスならカップ何個分曲がるのかをきちんと予想することが重要なポイントになります。
そして次の段階として、その予想が合っているかどうかを、実際にパッティングをして確認します。これが実証です。この時点では、カップインするかどうかはそれほど重要ではありません。予想通りならそれで結構ですが、「たまたま、偶然入った」は、あまり意味がないからです。
ここで大事なのは、予想と現実がどれだけズレているかを知ること。そのためには予想した通りに打てる技術を家練で磨いておくことです。「読んでも読んだ通りに打てない……」、「アドバイスをもらってもその感じで打てない……」。これでは実証ができないので、いつまで経っても読みの感性は育たないのです。
【書誌情報】
『とことん上手くなる! パッティング家練メソッド』
著者:松本哲也
ゴルフのパットがうまくなるために、1アドレス(構え方)、2ストローク(打ち方)と距離感、3グリーンの読み方を写真を交えてその方法をわかりやすく解説。ラウンド当日の練習方法も、5分間~20分間の練習時間別に紹介。パッティングは、グリーンの傾斜を読む力、その感性を育むために必要な基礎技術をこの本で体得していただきたいと願いながら書きました。技術と感性が向上し、スコアアップに、そしてゴルフのおもしろさアップにつながりましたら幸いです。
公開日:2020.02.28