スウィングづくり前に、まずはカラダづくり【飛距離アップのためのコンディショニング講座】
●筋力トレーニング編【PART2】
前回の「筋力トレーニング編」ではサイドジャンプとサイドランジを学んだ。どちらもスウィング軸の安定につながるが、今回は実際のスウィングによく似たトレーニングを紹介。また、さらなる飛びを生むために欠かせない「瞬発力」を磨くヒントも提案する。
【Let’sTRY】スプリットジャンプ
足を前後に開き、手を地面についた姿勢からジャンプしていく。左右の足を入れ替えながら、なるべく早く10回行う。瞬発力は全身のパワーになり、地面をしっかり押したり、ボールにクラブの力を伝えることができる。ただし、身体への負荷が高いので、ケガには十分に注意したうえでチャレンジしてみよう。
●ジャンプ力=瞬発力を磨いてプラスαの飛びを手に入れる!
柔軟性があって可動域が広く(自由に動くカラダ)、加えて軸が安定すれば(ミート率向上)、これだけで確実に飛距離は伸びるはずです。そのうえで、さらに飛ばしたいとなったときに重要な要素が瞬発力。ただし、具体的なトレーニングを紹介することは控えさせていただきます。
その最大の理由は、瞬発系のトレーニングは負荷が高く、またフォームが大事なため、トレーナーによる指導が不可欠なのです。ケガのリスクを避けるためにも、みなさんが誌面を見てできる範囲のものとして「瞬発チャレンジ」を紹介します。ジャンプは多くの選手がトレーニングに取り入れていますし、小学校の体力テストでも全身パワーの指標として採用されています。ゴルフにおいても、「地面反力」のように、ジャンプの力がつけば地面を押せるので、飛距離も伸びます。
日常生活では、筋肉を使うことをほとんどしていない方が多いと思います。そういう意味ではジャンプのようなメニューを取り入れるのもいいでしょう。また、なわとびから始めるのもおすすめです。手と足の協調性が求められ、体幹も使います。ただし、ジャンプもそうですが、ケガには十分に注意して取り組んでください。
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【出演者情報】
●中村俊介
筑波大学大学院でスポーツ医学を学び、2006〜09年に片山晋呉プロの専属トレーナーを務める。その後は各種競技の代表選手のトレーニング、コンディショニングを指導。現在はJLPGA ツアーに帯同し、女子プロのコンディショニングを行う。東京・港区に2020 年7月にオープンした「LinkPerformance Studio」(http://link-inc.tokyo)ではヘッドトレーナーを担当
公開日:2021.05.04