お得な制度「新NISA」を賢く利用しよう!【図解 株式投資の話】
新NISA(少額非課税投資制度)とは?
株の口座を開設する前に、もう一つ押さえておきたいことがあります。
それは「新NISA」についてです。
新NISA(少額非課税投資制度)とは株式や投資信託の配当金や分配金、値上がりで得られた売却益が非課税になる国の制度のことです。
通常、株で得た利益には約20%の税金がかかります。これが新NISAでは一定の条件を満たすことで、非課税になります。お得です。
新NISAの口座には「成長投資枠」と「つみたて投資枠」があります。
成長投資枠では国内外の個別株・投資信託・ETF(上場投資信託)など幅広い商品に投資することが可能です。つみたて投資枠では一定の投資信託だけに投資できます。
「新NISAなら、いくら投資しても非課税になる」というわけではありません。新NISA枠では投資できる上限が決まっています。
まず、投資できるのは「年間で最大360万円まで」です。この360万円は「成長投資枠が最大240万円まで、つみたて投資枠が最大120万円まで」です。
そして、投資できるのは最大(総枠)で1,800万円です。この1,800万円は「成長投資枠が最大1,200万円まで、つみたて投資枠が最大1,800万円まで(つみたて投資枠だけで総枠を使い切ることも可)」です。新NISAはお得な制度なので、賢く利用しましょう。
出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 株式投資の話』
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 株式投資の話』
著者:二階堂 重人
著者プロフィール
専業トレーダー。テクニカル分析を駆使したデイトレードやスイングトレードを中心に、株、FXの双方で月間ベースで8割以上という驚異の勝率をたたき出すし、 波乱の相場環境でも着実に利益を重ねている。著書は50冊以上、累計102万部を超える。
新NISAのスタートにより、若い人は将来への貯蓄、高齢者は老後の資金など、お金に対する安心を得るため、投資への関心はどんどん高まっている。積み立て方式や、投資信託など、手軽に始められる新NISAではあるが、より短い期間で利益を得るためには、やはりリスクは高くなっても「投資」するなら「株式」という人が増えてきている。本書では「8割の投資家が損をする」と言われる株式投資で勝つ(利益を上げる)ための、株式・投資の基本的な考え方、必要な知識・しくみから、具体的な始め方、買い方、売り方、管理、続けるために知識まで、シリーズの特性を活かし、図解とイラストでわかりやすく解説する。「株」の初心者が不安や疑問なく始めるために、とにかく理解しやすい入門書として最適な一冊。
公開日:2024.11.04