難しい仕事を押し付ける
× すぐに結果が出なくても、長期的に見ればプラスだよ
○ もし私が君の立場だったら、今後の成長のためにも挑戦するだろう
人は仮定されると受け入れやすい
人を説得しようとするとき、率直にアドバイスしてもあまり効果的ではないことがよくある。そんときに有効なのが「イエス・イフ法」というテクニックである。
その名の通り「もし○○だったら」という仮定を使うことで、問題解決に導く手法である。例えば、商品を販売しているとき、顧客が「もうちょい安ければなー」と買い渋りをしていたら「もしもこちらも購入いただければ、少しお安くできますよ」と結果的に抱き合わせて売ることに成功できる。買った側も売った側も損しないテクニックだ。
このように仮定を提示されると、人はその内容を受け入れやすい心理が働くのだ。
イエス・イフ法応用編
部下への指導
「もし僕が君だったら今一番やる気出すと思うよ」と、モチベーションを上げさせる。
営業トークで声かけ
お願いなどは疑問形を使うのもよい。「〜してください」ではなく「〜していただけますか?」に変えて。
【出典】『相手のNOをYESに変える ズルい言い換え事典』監修:齊藤勇
【書誌情報】
『相手のNOをYESに変える ズルい言い換え事典』
監修:齊藤勇
「下手に出つつも、相手に仕事を押し付けたいとき」「お世辞感を出さずにうまくほめて相手の懐にはいりたいとき」「自分の立ち位置を守るべく、肯定も否定もせずにその場をのりきりたいとき」職場や家族、恋人、友人などの人間関係をなるべくストレスなく過ごすために、自分の求めている返答や行動を相手から引き出したい瞬間は多くあります。
そのときにひとこと言い換えるだけで、相手を自在にあやつる言葉の言い回しのコツを紹介します。
実際に心理学者たちがおこなった心理学実験や、深層心理をもとにその言い換えをすることでもたらす心理効果を解説。人間の思考のメカニズムも学ぶことができます。
思い通りに人を動かしたい人だけでなく、人にマイナスイメージをもたれたり、自分のもつキャラクターを傷つけたりすることを恐れる繊細な人が対人回避術として使用することもできる一冊。
公開日:2024.12.29