“世間体”を気にしすぎる日本人【眠れなくなるほど面白い 図解 メンタルの話】


失敗することを極端に恐れる
日本人は世間体、つまり周囲の人から「自分がどう見えるのか?」「どう評価されているか?」をとても気にする傾向があります。
たとえば、職場や学校、近所や親戚、最近であればSNSでの“いいね”数など、世間での評価をとても気にしており、評価を聞いて一喜一憂することが多くあります。
また、日本人は人前で恥をかいたり、失敗したりすることを極端に恐れる傾向があります。
「ときには恥をかくことも必要である」といった思考がなかなかできないため、何かミスをして人から批判されたり、バカにされたりすると、「世間と比べて自分はダメだ」とか「こう見られているから自分はダメだ」といった自己嫌悪に陥ってしまいます。
また、世間体を気にするあまり、自分の悩みをほかの人に相談することができず、ひとりで悩みを抱え込んでしまいがちです。家族や組織も世間体を気にするがあまり、困り事を隠そうとします。ですから、悩みや失敗がなかなか社会に共有されないのが日本の特徴です。
欧米人は神と個人の関係を重視しますが、日本は神の代わりに世間体を重視している、と言われています。神を恐れるのではなく、世間を恐れている、というのが日本人の特徴なのです。
日本的なストレスの代表格
- 日本人は周囲の人から「自分がどう見えるのか?」「どう評価されているか?」を気にしすぎている
- 会社の中での評価、狭い業界内での評価をとても気にしている(世間体の重視)評価を聞いて一喜一憂することが多い

- 人に悪く思われたくない、人からバカにされたくないという思いが強い(恥を嫌う)

その結果「自己嫌悪」に陥る人が多い
- 「世間と比べて自分はダメだ」
- 「こう見られているから自分はダメだ」
↓
劣等感を感じる必要がないような人まで劣等感を感じて悩んでいる不思議な状態

常に世間を気にしているので日本人は「恥」をかくことをとにかく嫌う
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 メンタルの話 』監修:益田 裕介
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 メンタルの話』
監修:益田 裕介
<人生の9割はメンタルで決まる!心の健康に関する悩みとギモンを人気精神科医がすべて解決>
厚生労働省によると、精神疾患のため医療機関に通院や入院している人は、年間約420万人いるとされており、5人に1人は一生の間に何らかの心の病にかかると言われています。
その精神疾患のなかでも最も多いのがうつ病などの気分障害。
一度精神に不調をきたすと回復が容易ではないため、日頃から心を安定に保つための“メンタルマネジメント習慣”が大切です。
メンタルと一口にいっても、症状や悩みは人によってさまざま。
例えば「気分に波があって感情をコントロールできない」、「仕事に対するやる気やモチベがまったくない」、
「やったことのない新しいことに挑戦するのがこわい」、「褒められても、好きなことをしても満たされない」、
「いつも何かに追われて不安を感じる」などなどなど……。
まず、メンタルを整えるには、身体のケアも必要不可欠。
身体が弱っていたら、心も弱ったままです。
本書は「身体」→「人間関係」→「知識」の順で身体と環境、思考それぞれの整え方を紹介し、3STEPプログラムとして誰でも実践しやすいつくりになっています。
SNSや人間関係、職場での悩み事やモヤモヤの解消法も具体的なシチュエーション例とともに掲載。
どんな心の不調にも対応する最強のメンタルマネジメント本です。
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