5年後には気にしなくなってるかも? ライフステージで変わっていく“悩み”の種類【眠れなくなるほど面白い 図解 メンタルの話】

年代別でみる“悩み”の種類

ライフステージが変われば悩みも変わる

人間はライフステージが変われば、抱えている悩みや問題も移り変わっていきます。つまり、ストレスの原因も変わっていくわけです。

まず、10歳くらいまでの間は、親からの虐待、貧困、ネグレクトの問題を病院では注視します。こうした幼少期の強いストレスはPTSDの原因となります。10代になると、いじめ、ひきこもり、思春期葛藤、ヤングケアラーの問題が悩みの中心に変わります。心身ともに大人になる20代では、自己実現や恋愛についての悩みが増えてきます。また女性は性暴力の被害に遭ったり、貧困から仕方なく性風俗産業に従事したりすることで、トラウマや精神疾患になってしまうケースも見られるようになります。

30代は、仕事の悩み、家庭の悩みのほか、結婚や妊娠、出産や育児に関する悩みが増えてきます。続く40~50代になると、離婚、思春期の子育て、孤独の問題に直面します。また、親の介護も大きな心の負担になってくる時期です。

そして、60歳以降は自分の健康、老老介護、老後資金、相続などに悩み、さらに高齢になると自身やパートナーの認知症の問題が出てきます。

今、自分が抱えている悩みは、5年後、10年後も悩んでいるものなのかという中長期的な視点でとらえることが大切です。解決しないまま、次のライフステージに移り、悩みを忘れることもあります。

年代によって変わる悩み&心の病気

0歳~

  • 悩:貧困、虐待、ネグレクト
  • 病:神経発達症(発達障害)

10歳~

  • 悩:いじめ、ひきこもり、思春期葛藤、ヤングケアラー
  • 病:摂食障害、神経発達症(発達障害)

20歳~

  • 悩:自己実現、恋愛、性暴力
  • 病:躁うつ病、統合失調症、パーソナリティ障害

30歳~

  • 悩:仕事転職、パワハラ、セクハラ、婚活、妊活、育児
  • 病:適応障害、パーソナリティ障害

40歳~ 50歳~

  • 悩:離婚、孤独、介護、子育て
  • 病:うつ病、依存症

60歳~

  • 悩:病気、介護、老後資金、相続
  • 病:認知症

悩みや精神疾患はライフステージによって変わることを意識しよう!

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 メンタルの話 』監修:益田 裕介

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 メンタルの話』
監修:益田 裕介

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厚生労働省によると、精神疾患のため医療機関に通院や入院している人は、年間約420万人いるとされており、5人に1人は一生の間に何らかの心の病にかかると言われています。
その精神疾患のなかでも最も多いのがうつ病などの気分障害。
一度精神に不調をきたすと回復が容易ではないため、日頃から心を安定に保つための“メンタルマネジメント習慣”が大切です。

メンタルと一口にいっても、症状や悩みは人によってさまざま。
例えば「気分に波があって感情をコントロールできない」、「仕事に対するやる気やモチベがまったくない」、
「やったことのない新しいことに挑戦するのがこわい」、「褒められても、好きなことをしても満たされない」、
「いつも何かに追われて不安を感じる」などなどなど……。

まず、メンタルを整えるには、身体のケアも必要不可欠。
身体が弱っていたら、心も弱ったままです。
本書は「身体」→「人間関係」→「知識」の順で身体と環境、思考それぞれの整え方を紹介し、3STEPプログラムとして誰でも実践しやすいつくりになっています。
SNSや人間関係、職場での悩み事やモヤモヤの解消法も具体的なシチュエーション例とともに掲載。

どんな心の不調にも対応する最強のメンタルマネジメント本です。

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