LOVE SPORTS

カラスが街中のゴミを荒らしてしまう理由とは?【カラスの話】

ショク探しのために上京しました

「カラスがゴミを荒らして困る」という話は、よく耳にするかもしれません。カラスはゴミを荒らしますが、カラスにとっては「エサ探し」です。カラスはもともと雑食性で、動物の死骸や、オオカミなどが食べ残した獲物も食べる鳥です。ゴミの入った袋は「人間の食べ残し」「皮の中に入った肉」ですから、本来の生活と大差ありません。

もっとも、山の中ではそう都合よく動物が死んでいたりはしません。ですから、普段は小さな果実や昆虫など、大きな体に似合わない小さなエサをチマチマ食べていることが多いのです。一方、街中では家庭や飲食店から毎日のようにゴミが出ます。カラスにとっては、人間の近くにいるほうが、エサにありつけるのでしょう。

山の中で調査すると、ハシブトガラスの縄張りは1キロ四方を超えることもありました(もっと広い場合もあるようです)。一方、都市部の縄張りは300メートル四方に満たないことがあります。人のいない山の中では、縄張りが10倍かそれ以上も広いのです。これは山の中はエサが少ないことを示していると考えられます。とはいえ、都会ではカラスの数が多いのでライバルが増え、エサがあっても食べられるとは限りません。事故に遭うことや、人間に駆除されてしまうこともあります。カラスもああ見えて苦労してるんですね。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 カラスの話』
著: 松原始

「カラスはなぜ怖いのか?」がわかる本!黒い羽を虹色に輝かせ、時に人を威嚇し、悠然と街を歩く。不吉なシンボルとされる一方、賢さで知られる彼らの生態や魅力を面白く伝える1冊です。「カラスはほんとは怖くない!? 」「 読めばよむほど、好きになる!?」

公開日:2021.05.04