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EVバス人気で世界の自動車産業のトップが中国に?【地政学の話】

Text:荒巻豊志

日本製と比べ低価格な中国製EVバス

バッテリーを搭載し、電気だけで走るEV(電気自動車)は化石燃料を一切使わず、空気を汚さないことで大きな注目を集めています。

2015年には中国がアメリカに行っているサイバー攻撃をやめることで両国は合意しましたが、そのあとも中国の不正アクセスは続きました。

EVがおもに活用されているのはバスです。日本国内でも巡回バスなどで利用されています。

環境にやさしいEVですが、問題は価格です。国内生産ものは1億円超え、中国産のものでも約6500万円と、旧来のバスの約2000万円に比べ、3倍以上のコストがかかります。それでも大気汚染を防止したい都市では、次々と導入が検討されています。

大気汚染がひどかった中国でもEVを導入したことで、青空が戻ってきたといいます。

自動車業界ではまだ後進国の中国

日本の自動車メーカーでもEVバスは製造されていますが、世界シェアナンバー1は中国の新興自動車メーカーBYDです。

日本でも沖縄、京都、福島でBYDのEVバスが導入されています。しかし、中国が世界の自動車産業でトップに躍り出るのはまだまだ先になりそうです。

中国は乗用車分野で、外国企業の出資を規制しています(2022年に撤廃予定)。中国の乗用車の自由貿易が事実上、鎖国状態なのは、他国の車を輸入してしまえば、中国はとても太刀打ちできないと考えているからです。

つまり長年のノウハウを持って売れる市場を開拓してきた日本やドイツに比べると、中国の自動車産業はまだまだ遅れをとっているといわざるを得ません。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 地政学の話』
著:荒巻 豊志

シリーズ累計発行部数150万部突破の人気シリーズより、「地政学」について分かりやすく解説した一冊。「地政学」とは、地理的な条件が国家の政治、経済、軍事に与える影響を研究する学問。歴史的背景も関わり、国内・世界中で起こっている諸問題解決の糸口となる、まさに現代に最も必要な知識である。ニュースではよくわからない国際情勢と世界で起こっている現状が見えてくる!