4-3-3のビルドアップ⑥サイドバックは相手を見てポジションを取る
ポジション別のサポート位置のコツ。
相手守備者からズレた位置に立つ
ビルドアップを成功させるには常に状況を見てボールホルダーに対してサポートしてあげること。これはどのシステムを用いたとしても同じです。そして、相手守備者からズレた位置に立つことも大切です。例えば、ここまでと同じシチュエーションで右サイドバック(SB)は、マークに付いている相手サイドハーフ(SH)の位置取りによって、外に立つのか中に立ち位置を取るのかを決めます。相手を見ながらズレた位置にポジションを取ることができればパスコースは自ずと生まれます。
外にポジションを取る場合
SHにボールが出たときに、タイミングよくサポートに入ればボールをつないでエリアを前進されられる。
相手SHが中に絞ってきたら、右SBは相手とズレる位置である外側にポジションを取るといい。
5レーンなどの考えがあるがレーンだけを意識すると相手の立ち位置を見なくなるので注意。
中にポジションを取る場合
相手SHが外をケアする立ち位置を取ってきたら、右SBは中にポジションを取る。ズレを生み出せばパスコースは生まれる。
その場面場面でどんな動きをすることが最善なのかを状況判断しよう。
【出典】『サッカー 局面を打開する デキる選手の動き方』 著:林陵平
【書誌情報】
『サッカー 局面を打開する デキる選手の動き方』
著:林陵平
日本がワールドカップなどに出場できるようになって以来、ドリブルやシュートといった個人技以外に、選手それぞれの「動き方」というのが注目されるようになってきました。「オフ・ザ・ボール」と言われる、ボールを持っていない時の動き方のことです。実際にボールを持っているプレイヤーは一人ですので、その他大勢のプレイヤーがどう動くのかが試合展開や勝敗を左右し、各監督の戦術につながる考え方の基盤となります。本書はポジションごとの動き方はもちろん、攻撃時・守備時・サイドアタック・フィニッシュなどの目的別の動き方、体の使い方、戦術を写真とイラストで解説し、QRコードから動画視聴もできます。現代の欧州サッカーに精通している著者を起用することで、強豪国などが実際に行っているサッカー戦略、ポジショニング、動き方を解説できます。
公開日:2024.04.03