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レジェンドOB断言。中日、7年ぶりのAクラス入りには?

Text:遠藤玲奈

谷繁元信さん、井端弘和さんトークショーレポート

いつもファンの熱気を感じる『ラブすぽ』トークショーですが、今回もそれを目の当たりにする場面がありました。
現役時代のお二人の応援歌の話題になった時、まず谷繁元信さんの応援歌が自然と客席から沸き起こりました。
「それは前の方?」とのご本人直々の質問に応じるように、新しい応援歌が続きます。谷繁元信さんは、新しいものの方が好みだったそうです。
井端弘和さんは、曲ができたばかりの頃はそれほど思い入れもなかったが、繰り返し聞くうちに愛着が湧いたとのことでした。
歌詞が始まるまでが少し長いので……という、ファンとのちょっとした駆け引きのようなエピソードもご披露いただきました。
応援歌は選手たちに届いているし、力になっているのだとよくわかりました。
球団の応援歌も、他球団のファンからもうらやましがられるようなオリジナルのものができればよいのに、という思いを、お二人とも吐露されていました。

一流になるにはオリジナリティが重要

このオリジナルという言葉は、中日ドラゴンズにとっての重要なキーワードであるように感じられました。
ファンの方から「根尾昂選手はスーパースターになれますか」という質問がありました。「コーチの言うことを全て鵜呑みにばかりしているようでは難しいかもしれない」という井端弘和さんの回答が印象に残りました。


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普段見ることのできない谷繁元信さん、井端弘和さんの笑顔の写真を見る

ひとりの選手に対し、複数のコーチがたくさんのアドバイスをする。それを全部聞こうとしているうちに、自分のやり方を見失ってしまう若手選手もいる。
どのコーチも選手の技術が少しでも向上するようにと考えてアドバイスするはずですから、そのような結果になってしまうのは悲しいことです。

それを回避するには、取り入れるべきことを自分でしっかり見分けることだと井端弘和さんはおっしゃいました。
経験の浅い選手にとっては、高いハードルであるように思われます。ですが、それを越えることができてこそ、一流選手としての活躍が叶うのでしょう。
厳しい上下関係のイメージがあるスポーツの世界ですが、言われたことにただ従っているだけではプロの選手として自立することはできません。
自分の頭でしっかり考えられる。確固たるオリジナリティがある。一軍の監督はそんな選手を起用したい、ファンもそんな選手を見たいはずです。


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ナゴヤドームにホームランテラスを設置する案についての回答からも、同様のことが窺われました。
球場が広いからホームランが打てない、それならばその球場に合ったバッティングをすればいい。それが、お二人共通のお考えでした。
谷繁元信さんは現役時代、ホームランはナゴヤドーム以外で打とう、と考えていたそうです。打ちやすく感じられる球場がいくつかあり、そこでの試合の時は、よしホームランを打つぞ、と気合いを高めていたとのことです。
得点する方法、試合に勝つ方法は、ホームランだけではありません。ホームグラウンドの特性を生かした勝ち方を、工夫して考えればよい。オリジナルのアイデアの重要性を、ここでも感じました。

2012年以来のAクラス入りへ

ドラゴンズがAクラス入りするために必要なのは個々の選手の力だと、谷繁元信さんは断言しました。
トークショーが開催された7月16日の試合でドラゴンズは勝利し、3位タイに浮上。山本昌、川上憲伸、荒木雅博、チェン・ウェイン。思い出話に登場した数々の名選手を凌駕するオリジナリティをもった選手たちがグラウンドで生き生きと躍動すれば、Aクラスはきっと維持されるでしょう。それが谷繁元信さん、井端弘和さん、そして日本中のドラゴンズファンの願いであるはずです。
どの若手選手がまず頭ひとつ抜けるのか、ベテラン選手とどのように作用してよい効果を及ぼすのか、目が離せません。


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『ラブすぽ』ライター:遠藤玲奈
池田高校のやまびこ打線全盛期に徳島に生まれる。慶應義塾大学法学部卒業、東京大学大学院教育学研究科修士課程修了。選手としての経験はないが、独自の方法で野球の奥深さを追究する。特に気になるポジションは捕手。フルマラソンの自己ベストは3時間31分。

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