健康こそがもっとも重要な節約術
自分のこの先の人生を考えたとき、どんな姿がパッと頭に思い浮かんだでしょうか。ニコニコと笑顔で、家族や友人たちと談笑して、天気のいい日には近所を散歩して、たまには旅行にも行きたい。好きなことを楽しめる未来のためには、健康と自由になる少しのお金もきっと必要でしょう。しかし、体に不調を抱えることは健康を奪うだけではなく、お金の面でも自分を苦しめます。定期的な通院や入院などが必要になれば、自由な時間も失われることになるのです。2019年の統計では、ひとり当たりの生涯医療費の平均額は2800万円で、そのうち約半分が70歳以降にかかる費用だということです。
健康な老後がいかに節約になるかがわか12健康がいちばんの節約術ると思います。国の医療費は、2021年度に過去最高となる44.2兆円を記録しました。前年度と比べても2兆円のアップ。増えるばかりの日本の医療費を、僕はとても深刻に捉えています。もっと予防医学に力を注げば医療費も抑えられて、国民の健康も守られるのでは……そう考えずにはいられませんが、国が方針転換するのをただ待っていては、健康寿命は伸びません。
国に頼る前に、自衛する。そのためには、健康を維持していくことでどういう未来を描けるのかを個人個人がよりリアルに感じることが重要ではないか。そんなふうにも考えます。実際、定期的に通院するとなると、費用面の負担は避けられません。まず、通院には交通費がかかります。
自宅近くのクリニックで診てもらっているうちはいいかもしれませんが、病状が深刻で大学病院など大きな病院にかかることになれば、より交通費はかかるでしょうし、体調の悪い日にはタクシー代が必要になるかもしれません。それに加えて当然ですが、受診料、薬代などもかかるようになりますし、場合によっては入院、手術などの費用がかかってくることもあるでしょう。
出典:『10万人以上を痩せさせたダイエット専門鍼灸院が教える 一生太らない生活』著/関口 賢
【書誌情報】
『10万人以上を痩せさせたダイエット専門鍼灸院が教える 一生太らない生活』
著:関口賢
若い頃は痩せていたのに、年齢を重ねるにつれて太ってきたり、健康診断の数値が悪くなっていく人は多くいます。本来食べることは人間が生きる上で欠かせないことですが、現代人では逆に体に必要以上の栄養を取り込んでしまって、食べることが逆に不健康を招いてしまっているケースが多く見られます。そのままの生活を続けてしまうと、内臓脂肪によるぽっこりおなかだけでなくやがて生活習慣病となり、最終的には寝たきりになってしまったり、取り返しのつかない病へ発展することも。本書では、そんな体型や数値が気になる人に向けて、10万人以上のダイエットに貢献してきたダイエット専門鍼灸院代表の著者による、内臓脂肪を落として、誰でも簡単に痩せて健康になれる『週1ずぼら夜断食』を紹介します。
公開日:2023.08.26