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返し馬で押さえておくべき3つのポイントとは!?【究極の競馬ガイドブック】

Text:長谷川雄啓

返し馬を見る

「返し馬」についてお話しします。返し馬とは、レース前のウォーミングアップのこと。パドックの周回を終えた出走馬たちが、ジョッキーを背に、地下馬道を通って、コースへと出て行きます。そして、思い思いのウォーミングアップを始めます。これからレースですから、みんな気合いを乗せて走り出します。この返し馬で見るべきポイントは、3つと言われます。

まずは、入り際。鞍上との呼吸が合って、スムーズに走りに入れたか。スーッとスタート出来るのが良いとされます。

次に、折り合い。走っている最中に、首を高く上げて、顔を左右に、イヤイヤをするように振っていないか。行きたがる馬を抑えようと、ジョッキーが過剰に手綱を引っ張ってはいないかなどをチェックします。

最後に、止め際。ここもジョッキーの意思通りに、スムーズに減速、そして止まるのがいいとされます。

いずれも見るべきは、馬の精神状態も含めた当日のコンディションと、馬と騎手との意思疎通が上手く出来ているかどうか。

特に、初めてのコンビや、人気の馬がパドックで必要以上にイレ込んでいた時などは、返し馬までしっかりとチェックしましょう。そこでも折り合い面に不安があるようだと、レースにも影響して、思わぬ凡走に終わってしまうことも。たくさんの馬が、ほぼ一斉に返し馬に入るので、すべての馬を見るのは、まず不可能。それゆえ、どの馬の返し馬をチェックするかは、パドックの時点で決めておくことを、お勧めしたいと思います。

【書誌情報】
『究極の競馬ガイドブック 自分で“勝ち馬”を探せるようになる』
著者:長谷川雄啓 JRAビギナーズセミナー講師

競馬場などで行われている競馬初心者施策でビギナーセミナーの講師を務めている長谷川雄啓氏。そこで競馬初心者の人々と触れ合うことで「初心者の人が馬券を買うまでに知りたいポイント」を体得してきました。これまでの教本だと、まるで家電の説明書のように、“抜け”があったらマズいと、それはそれは細かく、ビギナーには不要な細かい情報まで書いていました。この本では、そういった内容を極力省きます。ポイントを押さえれば、細かいことは自然と覚えていくので、まずは開いた“競馬の扉”を閉じさせないよう、自力で予想を楽しめるよう導いてあげるのを目的とした本です。

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