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6、農業の発展 稲作導入【日本史】

Text:鈴木 旭

縄文草創期以来、上昇し続けていた気温が縄文中期をピークにして下がり始めます。気候の寒冷化が顕著になり、少しずつ寒くなってきたのです。当然、植生も変わり、食料事情も厳しくなってきます。

 

その結果、人口が減少します。遺跡分布に基づく人口動態を推計したところ、縄文前期十万五千人が中期二十六万一千人に急増した後、後期十六万人に減少。晩期には七万六千人まで急減します(小山修三調べ)。

 

ですが弥生になり、いきなり五十九万五千人に急増します。その謎は鉄器と共に渡来人が持ち込んだ稲作のおかげです。水利の良い、低地の湿地帯を利用して耕作される稲作は収穫物(米)の保存性も良いため、急速に西日本一帯に普及したのです。

 

しかし、東日本では無理に稲作をしなくても実り豊かな自然の恵みがあったので、絢爛(けんらん)豪華な亀ヶ岡文化の華を開花させたのです。東北は遅れていたわけではないのです。

【書誌情報】
『図解 眠れなくなるほど面白い 日本史』
著:鈴木 旭

予想をはるかに越え、驚くべきほど進歩的な生活だった縄文文化から、戦後を経た現代まで、日本史の流れと疑問点がスッキリわかる!--知りたい通史の流れと時代ごとのポイントが完全図解でわかりやすく、時代の変遷、事件、人物、背景がどんどん頭に入ってくる。最新の発見や新しい史論を取り入れた、歴史の学び直しにも、入門にも最適な1冊。