ゴルフとは14本のクラブを駆使して少ないスコアで上がるゲーム
ゴルフ場にはなぜ18ホールあるのか、皆さんは考えたことがあるでしょうか?答えは、ゴルフが「キャディーバッグの中にある14本のクラブのうち、ドライバーとパターを除いた12本を駆使してパーオンを狙いなさい」というゲームだからです。つまり、各ホール、各ショットで使うクラブを選ぶのが本来のゴルフの姿です。
ところがドライバーでティーショットを打ったら、必ずセカンドでウッドを持つものだと思っている人を時々見かけます。こういう人のことを「たいがいウッズさん」と呼んでいますが、皆さんの中で、もしゴルフとはそういうものだと思っている人がいたとしたら、即刻改めてください。なぜなら、それでは、いつまでたってもスコアなんか絶対良くならないからです。
また、自分に合わないティーインググランドを使っている人は、ドライバーを打っても、左右のフェアウェイバンカーに届きません。フェアウェイのサイドバンカーやクロスバンカーというのは、ドライバーで打ったティーショットが入りやすい場所にわざと造ってあります。これは、設計者が「このバンカーを避けて、コントロールしたボールが打てますか?」という問いかけをプレイヤーにしているのです。ドライバーの飛距離がフェアウェイバンカーに届かないのだとしたら、それは使っているティーインググランドがそもそも間違っているのです。
また、セカンドショットをユーティリティーやフェアウェイウッドで打っても、グリーン周りのガードバンカーにも届かない女性プレイヤーが少なくありません。これでは、著名な設計者たちがいくら巧みにパーオンさせづらくホールを造ってくれていたとしても、そんなのはまったく関係がなくなってしまうのです。
こんなゴルフをやっていて、「ゴルフが楽しい」と言っている人は残念ながら、ゴルフの面白さの一割もまだ味わっていないと言わざるをえません。
私は、時々、「毎回ナイスショットが打てて、逆につまらなくないですか?」と聞かれることがあるのですが、実はゴルフにはナイスショットを打つこととは別に、スコアを作っていく楽しみがあるのです。読者の皆さんにもぜひスコア作る楽しみと出会ってほしいと思います。方法としては、ショットの飛距離を伸ばすのも〝あり〟ですが、時間もかかるし、なかなか思うようにはいかないでしょうから、まずは適切なティーインググラウンドを使うことから始めるのがよいでしょう。
【書誌情報】
『信じればパープレイは必ずできる! 「思い」で叶えるゴルフ上達法』
著者:佐久間馨
「ゴルフを上手くなりたい」と考える人は、自分のスイングを直そうとします。それもひとつの方法ですが、スイングを直すだけではスコアアップは望めません。「練習不要」をうたい、「練習ぎらい」を書名にした著書もある本書の著者は、「パープレイは誰でもできる」と言います。その方法となるのは、プレイの発想方法とやり方を変えること。簡単にスコアがよくなる発想方法があるのです。この本では、その方法を数多く紹介しています。明日コースに出る人でも実践できることばかりで、ゴルフがより一層楽しくなるはずです。
公開日:2020.10.26