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正しい歩き方を実践するには

靴選びの注意点

靴は本来足を助け、身体機能を助けるものでなければ履いている意味はありません。たとえばはだしで100mを10秒で走れる人が、スパイクを履いて9秒で走れる場合、靴は100m1秒分の身体機能を助けたことになるのです。これは、はだしではできない機能を靴がしてくれたことによります。陸上用のシューズは前への推進力を生むために着地したと同時に地面が反発する力を大きくしてくれるのです。

靴を選ぶ際、ファッション面を重視すると思いますが、足が痛くなったり疲れやすかったりむくんでしまうようなら、いずれ履けなくなってしまうのです。かかとのホールド感の無い靴や、靴底で衝撃を吸収できないような軽くて薄っぺらい靴は、股関節やひざの痛みを誘発しやすくなります。

サイズの合わない靴を長時間履いていると外反母趾が起こりやすいです。ファッション生の高いハイヒールや先が極端に細くなった靴を履く女性に多い症状です。土踏まずなどアーチの筋力が弱いことでも発症します。足裏の筋肉が弱いため、歩行での着地の歳に足首が内側に倒れやすくなります。すると親指に荷重がのってしまい、そのまま前進すると外反母趾を助長してしまうのです。

外反母趾の人の足首の動き

正しい靴との出会い

先の細い靴を履くなどして爪が過度に靴で圧迫されて起こるのが、爪の端が丸まって痛みを引き起こす巻き爪です。足首が内側に倒れることで親指の爪が圧迫されることも巻き爪の原因です。巻き爪になりやすい靴はハイヒールやつま先の細いものだけではなく、足の先のゆったりすぎる靴も要注意です。前足部がゆったりしすぎていると、靴の中で足が左右のどちらか一方に偏ってしまい、爪に負担がかかる可能性があるのです。

靴底が薄すぎて衝撃を吸収する役割を果たさないものは、足への負担が大きくなり、扁平足になる可能性があります。扁平足によってクッション機能が低下すると、自分の体重による衝撃を膝や腰で受け止めなければならず、膝や股関節を痛めやすくなるのです。

同じ箇所に圧迫を受け続けることで皮膚が厚く硬い層になるタコができます。さらに圧迫が続くことで引き起こされる円錐形の角化がウオノメです。つま先や足首が大きく外側に倒れているなど、足の1点に圧がかかることがウオノメの原因です。しっかりと足を包み込んでくれ、歩きやすい靴を探すことが重要です。

他にも様々な身体的不調を引き起こす可能性のある、間違った靴選び。触って確かめ、試し履きをすることで正しい靴と出会うことが、正しい歩き方をする第一歩なのです。そして、正しい歩き方をすることで、これからの人生が変わっていくのです。

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