30年を超える指導者生活で変えたことと変わらないこととは!?【東農大オホーツク流プロ野球選手の育て方】


私の教科書
30年を超える指導者生活では変えたこともあれば、変わらないこともある。第二章でも書いたが、変えたことはスパルタ指導をやめたことだ。押しつけの野球に限界を感じたからだ。選手たちが練習や指示の意味を理解し、考えないと期待する成長は見込めない。
一方で、変わらないことは「人を育てる」ということだ。人間力が上がれば自ずと技術も高くなっていく。人格が形成されなければ上手くはならない。私のミーティングは技術がどうとかよりも、お坊さんの説教のような話が多い。それは北海道にいた時も、世田谷に来てからも変わらない。1日30分ミーティングは、オフシーズンは毎日やる。
野球の話をすることもあるが「人間は何を求められているのか」「しっかりとした人格を形成しないといけない」といった話が多い。
ヒントになりそうな本もたくさん読む。本屋に入って、そこで目についたものを手に取るようにしている。野球ではなくビジネス、政治、思想といった類の本を読み、それを自分なりに理解した上で選手たちに伝える。どんな材料であれば、彼らの成長に繋がるかを常に考えている。
オホーツク時代、主に就職のことを担当するキャリアセンターに年間在籍した。そこでは1日人から人を面接する。いろんな学生の話を聞き、私からも何かを伝えるために当時から本はよく読んでいた。キャリアセンターでの経験は野球部の指導においても、大いに幅を広げてくれた。時代を経るごとに変わる学生の気質を把握できたからだ。
出典:『東農大オホーツク流プロ野球選手の育て方』著/樋越勉
『東農大オホーツク流 プロ野球選手の育て方』
著者:樋越勉
多くのプロ野球選手を輩出する北の最果て、北海道網走市にある東京農業大学オホーツクキャンパス野球部。恵まれた施設環境ではないにも関わらず、なぜ有力選手が育つのか⁉東農大学野球部のカリスマ、樋越監督の選手を見抜く眼力と、その育成術を紹介‼プロ野球選手の育て方、ドラフトへ送り込む手腕、練習環境の整え方などを、具体的に解説するプロ野球ファンや指導者必見の一冊。愛弟子の周東佑京のコメントも収録。
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