「とあるポーズ」というのは、ヨガの基本中の基本とされている「ターダ・アーサナ」です。どのテキストでも「難易度」は、星1つ。なぜなら、ポーズといってもその場でただ「立つだけ」だからです。まだまだヨガの学びが浅かったころは、物事の表面的な部分ばかりを切り取って見るクセが抜けずにいたので「地味すぎるターダ・アーサナは、 ヨガにおける休憩の時間」とすら思っていたほど(ごめんなさい)。
しかし、学びを深めていくなかで、ふと「立つだけ」なのにポーズとして定められていることには、何らかの意味が含まれているのでは、と思い始めました。ポーズの注意点に改めて目を通し、すべてを意識して立ち方を変えてみたら……自然と全身の筋肉を駆使して立っているではありませんか。さらに深い呼吸を繰り返してみると、数呼吸しただけで、もう体の内側が熱く なっているのを感じました。
基本のポーズとして、誰もが通る道とされているのはこういうことか!と感動しました。体の使い方に関する、ヨガの教えが詰まっていたのです。考えてみれば、家でも高層ビルでも建てるときには、必ず「土台づくり」を徹底しますよね。要は、そういうことなのです。
私たちの体づくりの根本は、立位の姿勢を正しくとることにあります。そのためには大地や床との唯一の接地面であり、体を支えている足裏の状態づくりから始めることが、大切だと気がつきました。足裏を使って土台を安定させることで、どのようないいことがあるのかというと、例えばこんなことが言われています。
・重心が安定し、フラつきなどが減る
・体幹の「インナーマッスル」が鍛えられる
・階段の上り下りなど、生活行動がスムーズに行えるようになる
・体から、無駄な力みが消える
・呼吸がラクにできるようになる
・筋肉のつき方が変わり、体にメリハリができる
・全身のめぐりがよくなって、代謝が上がり痩せやすくなる
・血流の改善から脳が活性化され、ポジティブ思考になる
足裏の状態を整えて、重心を安定させて立つ。ただそれだけなのに、これだけの変化が期待できるなんて!もう、やらない手はありませんよね。
【書誌情報】
『立ち方を変えたら、体がたちまちキレイになった』
著:YUKO
Instagramでナチュエロボディが人気!万年ダイエッターだった著者が、ヨガを学んで辿り着いた、最高にシンプルで最強のボディメイク。それは、パンパンの太もも、くびれのないウエスト、垂れたお尻、四角いお尻、猫背、メリハリのないラインなど、あらゆる悩みを解決する「立ち方」でした。本書では、実際に著者自身の体を変えた「ターダ・アーサナ」と呼ばれる立ち方を中心に、げっそりやせるためではなく、キレイで色気のあるボディラインの作り方や、女性にとって大切なインナーコントロール、骨盤開閉リズムについて解説。一生「心地のいい体」でいるためのコツをお伝えします。
公開日:2020.04.05
オススメ記事
PREVIEW
糖質オフ的1日の糖質摂取量で食べられる炭水化物の量とは!?