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高齢者や要介護者などに運動指導をする健康運動指導士とは!?

「ゴールは違っても考え方は同じ」。医療施設のジムで学んだこと

ー卒業後、新卒で入ったのが今も働いている「ウェルネスジム山王」でした。

「学校の先生の紹介で入りました。PT(理学療法士)やOT(作業療法士)、ST(言語聴覚士)、看護師、ドクターと、医療従事者がたくさんいる病院に併設されたジムだったんですね。医学的な情報をたくさん持っている人たちの近くでトレーナーとして働けたらいいなと思ったので、決めました」

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ー具体的にはどんな仕事を?

「健康運動指導士という資格を活かして、高齢者や要介護者、麻痺のある方などに運動指導をする仕事です。運動の大切さというのは彼らも知っているので、いかに相手の意見を尊重しつつ、体の機能を落とさないように、かつある程度楽しく運動ができるようなモチベーションを維持させるためのコミュニケーションが大事になってきます」

ーただ運動を教えるだけではなく、心の部分もカバーするのですね。

「たとえば腿周りの筋肉と鍛えるときにも、”つらいんだよね”と言われると”つらいよね、確かにわかるよ”と共感する。そのうえで、少しでもやっていけば少しでも立てる可能性があるかもしれないし、歩ける時間が少しでも長くなるかもしれないから、いい方向に考え方を持っていく。どうしても利用者さんはマイナス面を見てしまうけど、プラスになることをどんどん伝えていって、気持ちを前向きにさせていく。前向きになれば意外と行動ってすんなりと起こしやすいので、心理的な部分も仕事になってきます」

ーやっててよかったな、という瞬間はありますか。

「できなかったことができるようになったということを聞くと、”ああよかったな”って思いますね。例えば、立った状態で靴下が履けるようになったとか、旅行に行けるようになったとか、しんどいと思ってたことができるようになったとか。成功体験を感じてもらえることは、すごくやりがいを感じる瞬間です」

ーアスリートにとっての運動や、私たち一般向けの運動、高齢者や要介護者などへの運動指導。同じ運動でもさまざまな目的がありますね。

「でも、考え方は一緒ですよ。ダイエットだったら”何キロ減らしたい”に対して、利用者さんだったら”何分歩けるようになりたい”など、”目標”があることは同じです。その目標へのルートが違うだけで、僕たちの仕事は正しい道に導いてあげること。目標がないと、そこには行けないですしね」

【インタビュー】 Kur.conditioning 代表 新田恵斗

◆経歴◆
1991年、神奈川県生まれ。「Kur.conditioning」代表、「日本車いすラグビー連盟」メディカル部会強化トレーナー、「ウェルネスジム山王」ケアスタッフ。神奈川県立磯子高校、横浜YMCA専門学校、東京衛生学園専門学校卒。健康運動指導士、鍼灸あん摩マッサージ指圧師の資格を持つ。パラスポーツにおいては、車いすラグビーのほか、パラパワーリフティングやパラカヌーの選手の指導も行っている。

【取材元】スポジョバ〜スポーツ業界に特化した求人メディアサイト〜
取材・構成=久下真以子
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