こんな仮説はどうでしょう?移籍選手は2年目以降に飛躍する!?
FAでもトレードでも、新加入選手の存在は球団、ファンから大きな期待を背負わされる。当然のように「移籍即、活躍」を求められるが、実は彼らの真の実力は移籍2年目以降に発揮されることが多いのでは……!?そんな仮説を徹底検証します!
移籍選手の成績は長い目で見てこそ評価できる?
気の短いプロ野球ファンは、どう しても新顔の移籍選手に過度の期待をかけてしまいがちだ。しかし、データからもわかるように移籍選手の1年目はある程度成績が落ちることを前提と考えた方がいい。もちろん、いきなり満点の成績を残すような〝怪物〞もいるのは間違いないが、ほとんどの選手が1年目より2年目以降に成績を伸ばしている。川島慶三は移籍1年目こそ目立った活躍はできなかったが、以降はチームに欠かせないスーパーサブ的な存在として長きにわたって活躍を続けている。松田遼馬もトレードで移籍して2年目となった昨季、キャリアハイとなる51試合に登板するなど、強力ソフトバンクリリーフ陣の一翼を担った。「あの選手、高い年俸で移籍してきたのにさっぱりじゃねぇか!」と嘆く気持ちは重々わかるが、その判断はせめて2年、3年と長期のスパンですべきだろう。移籍選手は2年目以降に飛躍する――。そう考えれば、プロ野球の見方も少しだけ変わるかもしれない。
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公開日:2020.04.17