予想の入り口覚えておきたい「セット舟券」のパターン
出走表の見方を覚えたら、今度は、どの情報を、どのように読み解けば、舟券的中に近づけるのかをご紹介。さらに、レース展開の基本パターンである〝3コースのまくり(差し)〞が決まったときに相手に来やすいコースも覚えましょう!
まずはモーターとボートの勝率をチェック!さらにスタートタイミングも確認しよう!!
それでは、ここからは実際にレースの予想をしてみましょう。まずは私なりの出走表の見方をお伝えします。とりあえず私がまずチェックするのは、当たり前ですが出走メンバー6人の顔ぶれ。強いA級レーサーの1号艇なのか? それともセンター(3~4コース)にA級レーサーなのか?全員がB級選手のレースでも勝率差をチェックします。
逆にA級選手でも最近の調子が悪くてB級選手並みに勝率の低い選手がいることがあります。でも、A級というだけで人気になります。こういう場合に高配当が出るので、しっかりとチェックしてください!SGやG1戦だと全選手がA級で強いので、インコースが人気になるケースが目立ちます。
こうやって、おおまかに「荒れそうなのか? それとも本命で決まりそうなのか?」を考えます。そして、モーターとボートの勝率をチェック!その6人の中で1番勝率の良いモーターとボートにチェックをします。そして、6人の中での2番目もチェックします。
そうするとたまにモーターとボートのチェックが重なるときがあります。その選手を私はかなり気にします。そのチェック作業が終わったら、各レーサーのスタートタイミングをチェック!平均スタートタイミングの早いレーサーをチェックして、それから今節のスタートタイミングをチェックします。すると、自身の平均より早いのか遅いのかを判断できるわけです。平均よりも遅ければ、フライングを持っているかどうかを見てみましょう。
すると、「あっ、Fを1本持ってた」とか、Fを持ってないのにいつもより遅いと思ったら「モーターの勝率が悪いやん」とかいった気づきに繋がっていきます。もちろん最初にメンバーを見たときにまとめてフライングの有る無しをチェックしてもOKです。ボートレースは基本的に6日間を一節として開催されます。ですので、出走表を見て初日なのか4日目なのか、6日目の最終日なのかで、また見方が変わってくるのです。
日にちが経ってレース後半になるに連れて、いろいろなデータが蓄積されていきます。そのなかで、調子の良いレーサーと悪いレーサーの成績差が出てきますので、節間の成績もチェックしていくことになります。
【出典】『究極のボートレースガイドブック』著:西野精治
【書誌情報】
『究極のボートレースガイドブック』
著:西野精治
近年、コロナ禍の影響もあり公営ギャンブル市場は毎年のように売り上げを伸ばしています。スマートフォンの普及で手軽に参加できることもあり、今やバブル期の売り上げを上回る状況となっています。この公営競技の中でも最もファンや売り上げを伸ばしているのがボートレース(競艇)。公営ギャンブルと言えば中央競馬(JRA)を思い浮かべる人が多いはずです。たしかに昔から競馬ファンは多く、馬券の売り上げが全公営競技の中でダントツに大きかったのですが昨今は状況が変わりつつあります。ボートレースの人気は急上昇、舟券の売り上げは2兆4142億円(2022年度)と約3兆円の中央競馬に肩を並べるまでになっていて、新規のボートレースファンが増加していることを示しています。とはいえ、初心者にはどうやってボートレースを予想していいのかが分からないのも事実。最初は誕生日とか好きな番号、好きな色、カッコいい選手などの理由で舟券を買うのもありですが、ずっとそのレベルではボートレースを本当に楽しめているとは言えないでしょう。本書はその域を脱して「選手の実力」「有利なコース」「レース展開」「モーターやボートの性能の見極め」などを知ることによって、「自分でレースの予想、推理」ができるようになることを伝授する1冊です。著者の永島知洋氏は「ボートレース楽しむプロ」としてほぼ毎日のようにテレビ番組やYouTubeのレース配信番組でボートレースの面白さ、楽しみ方を身をもって示している人です。小難しいことは抜きに「興味はあるけど専門知識ゼロの人が、とりあえず舟券を予想できてレースを楽しめるようになる」をコンセプトに書き下ろした1冊です。
公開日:2023.11.21