4-3-3のビルドアップ11/相手がマンツーマンで来たら裏にボールを入れる
フリーが生まれない? マンツーマンディフェンスの穴。
どこかしらに必ずフリーな選手は生まれる
相手がマンツーマンで守備をしてきたとしても、どこかしらにフリーな選手は生まれます。相手が4-4-2でこちらが4-3-3ならどちらかのSHがフリーになるケースが出てきます(図)。相手の2ボランチで中盤の3人を見ることができないからです。では、最終ラインは4人いるので1人余ります。しかし後ろの4枚を崩すことは考えにくく、そうなると相手は3バックで対応してくる可能性が出てきます。数的同数になったらこっちのものです。裏にボールを入れて勝負させればいいだけの話です。
相手がマンツーマンで守備をしてきた場合
図のように相手が4-4-2の守備システムの場合、最終ラインを崩さないとしたらマンツーマンで押さえにきても、SHはフリーになる計算だ。
裏にボールを入れてしまえば相手は困る
もし相手CBがSHにマークしてきた。そうしたら3バックと3トップ。数的同数なので前線に放り込んでフォワードに勝負させれば得点の可能性はグンと上がる。
相手がマンツーマンディフェンスをしてきたからと焦ってプレーせず、冷静に状況判断すれば道は見えてくる!
【出典】『サッカー 局面を打開する デキる選手の動き方』 著:林陵平
【書誌情報】
『サッカー 局面を打開する デキる選手の動き方』
著:林陵平
日本がワールドカップなどに出場できるようになって以来、ドリブルやシュートといった個人技以外に、選手それぞれの「動き方」というのが注目されるようになってきました。「オフ・ザ・ボール」と言われる、ボールを持っていない時の動き方のことです。実際にボールを持っているプレイヤーは一人ですので、その他大勢のプレイヤーがどう動くのかが試合展開や勝敗を左右し、各監督の戦術につながる考え方の基盤となります。本書はポジションごとの動き方はもちろん、攻撃時・守備時・サイドアタック・フィニッシュなどの目的別の動き方、体の使い方、戦術を写真とイラストで解説し、QRコードから動画視聴もできます。現代の欧州サッカーに精通している著者を起用することで、強豪国などが実際に行っているサッカー戦略、ポジショニング、動き方を解説できます。
公開日:2024.04.18