イライラしがちな会話の変換術
「もう、うるさいなっていってるだろ!」「べつに……」などと家族にいってしまった経験がある人もいるかもしれません。家族と過ごす休日や、親と関わるのがなんだか、めんどくさい、うっとうしいと感じることは、親からの自立をし始めているというきざしであり、順調な成長です。今まで親が守って、手伝って、道を教えてとそばにいましたが、これからは大人になるために自立の準備を始めます。
この自立は、ひとり暮らしをするなどの物理的な自立とは違い、「精神的な自立」です。物理的な自立は、まだもうちょっと先になります。さらに、気持ちがジェットコースターのようになり、テンションが上がったと思ったら、急降下したり、イライラしたりと不安定にもなります。
親とは違う自分の価値観を信じて、親に反抗して離れようとがんばることはとてもエネルギーがいること。それでもこの「親からの自立」を乗り越えないとなりません。自立をすることで、自分らしさを確立する必要があるからです。
ただ、毎日イライラと過ごすのも大変。「こういうことが自分はイヤだった」「ちょっと今は、ひとりでいたい」など自分の気持ちをちゃんと言葉にしてみましょう。自分の気持ちを相手に伝えることで、相手側もあなたの気持ちを知ることができて安心します。
こんな感じで、言い換えてみては?
【出典】『12歳までに知っておきたい男の子のためのおうちでできる性教育』著: 高橋幸子
【書籍情報】
『12歳までに知っておきたい男の子のためのおうちでできる性教育』
著:高橋幸子
男の子の「気になっているけれど、面と向かっては聞きづらいこと」パパママの「どうやって伝えたらいいかわからないこと」にこたえます!これから思春期を迎える男の子、思春期の入り口に立った男の子が知っておきたい「性の知識」をわかりやすく紹介。マンガ・イラスト図解・全編フリガナつきの読み物で、子どもひとりでも、家族でも読める1冊です。学校では教えてくれない、パパやママも伝え方がわからない、
・これから起こる体の変化と対応法
・家族や友達との距離感が変化し、心にも変化が訪れたときの対応法
・SNSや友達同士の噂に惑わされないための正しい「性の知識」の身につけ方
・体と心の変化に困ったとき、悩んだときの相談先の見つけ方
などを解説。
性教育は子どもを守るだけでなく、子どもの自己肯定感をも高めることができます。誰しも体や心に「境界線」をもっていることを学ぶので、自分も人も大切にできる・人と心地よい関係を築けるようになります。著者は、産婦人科医のサッコ先生こと高橋幸子先生。全国の小学校・中学校で性教育の講演を行ない、子どもたちの多くの質問に答え続けている高橋先生の、科学的にわかりやすく伝えるコツも満載です。
公開日:2024.08.07