ひとりになれる空間をつくる
自立したいけれど、自立することへの不安が入り混じっている時期、ずっと同じ空間にいるのが、よりストレスとなってしまうこともあるので、子どもがひとりになれる空間が必要になります。
ドアがあるようなひとり部屋が理想。自分だけになれる空間なので、心も解放され、ほっとできるでしょう。セルフプレジャーをするようになったら、とくにひとりの空間が必要です。親が部屋に入るときには、ノックをして返事をするまで入らないなどのルールをつくっておけば、お互いに気まずい思いをしないですみます。
住居の都合で、ひとり部屋が厳しいというときも、寝るときはひとりになれるように、簡易カーテンやパーテーション、家具などで仕切りをつくるなどの工夫を。性別の違う兄弟姉妹のときには、性ホルモンが高まってくるころには着替える場所を分けるなどの配慮が必要でしょう。下着の洗濯を分けたり、入浴は別々にするなど、男女で一緒にしないようにします。
また、「会話もしたくない」という時期だったら、親の側も必要最低限の会話にシフトチェンジ。「おかえり、学校どうだった?どんな授業したの?誰と遊んだの?」などと聞かず、ぐっとこらえて「おかえり。おやつ食べる?」のみにするなど。干渉しすぎないことを心がけてみましょう。
仕切りをつくる工夫をする
ひとり部屋の確保が難しいときは、簡易カーテンで仕切ってひとりの空間をつくるなど
【出典】『12歳までに知っておきたい男の子のためのおうちでできる性教育』著: 高橋幸子
【書籍情報】
『12歳までに知っておきたい男の子のためのおうちでできる性教育』
著:高橋幸子
男の子の「気になっているけれど、面と向かっては聞きづらいこと」パパママの「どうやって伝えたらいいかわからないこと」にこたえます!これから思春期を迎える男の子、思春期の入り口に立った男の子が知っておきたい「性の知識」をわかりやすく紹介。マンガ・イラスト図解・全編フリガナつきの読み物で、子どもひとりでも、家族でも読める1冊です。学校では教えてくれない、パパやママも伝え方がわからない、
・これから起こる体の変化と対応法
・家族や友達との距離感が変化し、心にも変化が訪れたときの対応法
・SNSや友達同士の噂に惑わされないための正しい「性の知識」の身につけ方
・体と心の変化に困ったとき、悩んだときの相談先の見つけ方
などを解説。
性教育は子どもを守るだけでなく、子どもの自己肯定感をも高めることができます。誰しも体や心に「境界線」をもっていることを学ぶので、自分も人も大切にできる・人と心地よい関係を築けるようになります。著者は、産婦人科医のサッコ先生こと高橋幸子先生。全国の小学校・中学校で性教育の講演を行ない、子どもたちの多くの質問に答え続けている高橋先生の、科学的にわかりやすく伝えるコツも満載です。
公開日:2024.08.09