「遠慮なくいただいてください」はチグハグ!丁寧な印象をアップさせるあいさつとは!?【頭がいい人の敬語の使い方】

「遠慮なくいただいてください」のチグハグ
ビジネスシーンでもプライベートな場面でも、会食でコミュニケーションを図ることがよくあります。レストランや料理屋に仕事の相手を招いたり、自宅に友人や知人を招待したりして、食事をふるまうとき、主催者からのひとことがあります。
「どうぞ、遠慮なく(食事を)いただいてください」
丁寧に食事をすすめているようにも聞こえますが、どこか違和感がありませんか?
「食べる」という意味で使う「いただく」は相手を尊敬する言葉ではありません。自分をへりくだったところに置く謙譲語です。つまり、「いただいてください」は相手を自分より下に置いてへりくだらせる言い回しということになります。ちょっと失礼ですね。
食事をすすめるときの尊敬語は、こうです。
「どうぞ、遠慮なく召し上がってください」
「いただく」と「召し上がる」はしばしば混同されます。自分は「いただく」、相手は「召し上がる」。この区別ははっきりつけておきましょう。
より丁寧なあいさつで印象アップ!
【出典】『頭がいい人の敬語の使い方』著:本郷陽二
【書籍情報】
『頭がいい人の敬語の使い方』
著:本郷陽二
敬語は社会人にとって必須のスキルであり、適切に使いこなすことで人間関係を円滑にし、ビジネスの成功にもつながります。40万部超ベストセラーのビジュアル新版である本書『頭がいい人の敬語の使い方』は、日常生活からビジネスシーンまであらゆる場面で役立つ敬語の使い方をイラスト図解でわかりやすく解説しています。また、「間違いやすい敬語」や「すぐに使える敬語表現」といったトピックもカバーしており、他者と良好な関係を築くためのヒントが満載です。あらゆる場面で使える敬語力を身につけ、ワンランク上の“デキる大人”を目指しましょう。
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