葬儀社への依頼
葬儀社に連絡する
事前相談の段階で候補にしていた葬儀社があれば、現在の状況を話して相談してみましょう。すでに葬儀社を決めている場合は、担当者を呼んで搬送先について相談します。
葬儀社を決めていない場合は、看護師に依頼すれば、病院に出入りしている葬儀社に遺体の搬送を要請してくれます。自宅に着いてから検討し、別の葬儀社にお葬式の施行を依頼することも可能です。
葬儀社と相談するタイミング
一般的に、葬儀社との打ち合わせはお葬式までに数回行います。搬送後の打ち合わせでお葬式の内容はほぼ決定しますので、それまでに家族内で7つのポイント(⇨P24〜25)の確認を。
打ち合わせの一般的な流れ
1回目:臨終後に葬儀社へ連絡。担当者を呼んで今後の流れを相談し、搬送を行う。
2回目:遺体の搬送後、落ち着いてから行う。このときにお葬式の内容を決定する。
3回目:納棺後に打ち合わせの時間を設けて、もれがないように全体の確認を行う。
臨終後の葬儀社探し
葬儀社を決めていない場合は、限られた時間の中で葬儀社を選ばなくてはなりません。後悔のないお葬式のためにも時間の許す範囲で数社に相談し、比較検討して決めましょう。
1 葬儀社の候補を挙げる
インターネットや電話帳を利用して、地元の葬儀社の中から候補をピックアップする。ただし、ホームページを過度に信用せず、実際担当者に会って詳しく聞くこと。
2 葬儀社への相談
葬儀社に連絡し、担当者とオンライン、または直接会って相談する。よいと思った葬儀社には、同じ条件で見積もりを依頼する。わからないことがあればその場で聞き、不親切な態度が見受けられるようであれば候補から外す。時間に制約があるのをいいことに、希望しない施行プランを押し付けたり強引にグレードアップを勧めたりする葬儀社はNG。ときには、はっきりと断る勇気も必要。
3 比較検討
見積書が要望どおりになっているかを確認し、比較検討する。費用の総額の目安を聞いておくと安心。
4 葬儀社決定
葬儀社を決定したら、正式に葬儀の依頼をする。ただちに自宅に来てもらい、本格的な打ち合わせに入る。その際、遺体保管用のドライアイスも手配しておく。
【出典】『増補改訂版 身内が亡くなった時の手続きハンドブック』著:奥田 周年
【書籍情報】
『増補改訂版 身内が亡くなった時の手続きハンドブック』
著:奥田 周年
身内が亡くなった場合、悲しむ間もなく遺族として葬儀や相続などさまざまな手続きをこなさなければなりません。本書『増補改訂版 身内が亡くなった時の手続きハンドブック』は、危篤の対応から相続する場合に心得ておきたい知識まで、事例や図解を交えながらわかりやすく解説しています。将来に向けて事前に準備をしておきたい方だけでなく、すでに相続が発生していて不安を抱えている方も、流れをイメージしながら必要な手続きについて知ることができる1冊です。
公開日:2024.09.07