生命科学とはすべての生命の未来にかかわる最先端の科学
21 世紀は生命科学の時代
生命科学という学問は、あまり聞きなじみがない方が多いのではないでしょうか。再生医療だとか遺伝子編集だとか聞くと、なにやらこれから先の未来の学問のようにも感じるかと思いますが、実は20 世紀は物理学の時代、そして 21 世紀は生命科学の時代ともいわれるように、いままさに飛躍的に進歩を続けている学問です。
なぜ病気になるの?という身近な疑問から、私たちはどうやって生まれてきたのかというスケールの話まで、生命の不思議についてテクノロジーを駆使して解明し、より豊かな社会のために役立てていく。生命科学とはまさに、すべての生命の未来にかかわる最先端の学問なのです。
生命科学は私たちが体験する医療にも貢献している
実は私たちの多くが、すでに生命科学の技術を体験していることをご存知でしょうか?一番わかりやすいのは、新型コロナウイルスの PCR 検査や、ワクチン接種でしょう。これらはまさに、最先端の生命科学の研究によって実現されたものです。
そしていま、これまでは不可能とされていた難病の治療や、副作用の少ない薬の開発も積極的に行われています。生命科学がさらに進歩することによって、健康維持はもちろん、健康寿命をより長く保てるようになることが期待されています。誰もが生命科学を体験しながら暮らす時代が来たといってもいいでしょう。
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 生命科学の話』著:高橋祥子
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 生命科学の話』著:高橋祥子
『眠れなくなるほど面白い 図解 生命科学の話』は、生命科学の基本概念を分かりやすく解説した書籍です。生命科学は、生物の構造や機能、進化などを研究する学問ですが、専門的な知識が必要で、難しく感じることも多い分野です。しかし、この本では、豊富な図解やイラストを使い、専門用語や複雑な内容をわかりやすく噛み砕いて説明しています。
特に、DNA、遺伝子、進化、免疫など、私たちの体や生命現象に関わる重要なトピックを、科学的な視点から解説しつつ、日常生活に関連づけて説明しています。初心者でも理解できるように配慮されており、難解なテーマでも「なるほど」と納得できる構成になっています。この本は、生命科学に興味があるけれども専門的な知識がない方、または生物学を学んでいる学生など、幅広い読者におすすめです。
公開日:2024.10.01