競馬とは?馬券とは?
競馬を馬券で説明すると、“3着までに入る馬を当てましょう”というゲーム。3着までに来ることを、“馬券に絡む”とか“馬券圏内に来る”と言います。
頑張った馬に対し、こんな表現も申し訳ないのですが(笑)、勝った馬を“主犯”、2着、3着に来た馬を“共犯者”だとしましょう。彼らは、犯人だから隠れたがる。でも犯人は、必ず出走している馬の中にいます。競馬新聞に書かれた、意味のわからない数字や記号は、犯人を探し出すための証拠であり、アリバイなんですね。
上手く隠れているから、隅々まで突っついてやると、「へへぇ、バレちゃいましたか…」と名乗り出てくる。見事、犯人を見つけると、「よく、こんな難解な犯人探しを解き明かしましたね」と、“WANTED”よろしく、JRAから報奨金が出る。そんな推理ゲームが、1日、1つの競馬場で12個組まれている。そう考えると、競馬って、イメージしやすくなりませんか?
だから、競馬新聞は絶対に必要なんです。キチンと証拠とアリバイを精査して、自分なりの確証を持って挑む。そのた
めの大切な捜査資料が、競馬新聞なのですから。馬券は、みんなが賭けたお金を当たった人で分配します。
人気の馬が来れば、配当は低い。逆に、人気の馬が来なかったり、人気薄の馬が来れば、配当は高くなる。
「みんな、この馬が強いと思ってるみたいだけど、本当に強いのだろうか…」。そう疑問に感じたなら、他の馬に目を向けてみる。
「誰も来るとは思っていないようだけど、可能性はあるんじゃないか?」。そう思った馬がいたなら、思い切って穴に狙ってみて下さい。
【書誌情報】
『究極の競馬ガイドブック 自分で“勝ち馬”を探せるようになる』
著者:長谷川雄啓 JRAビギナーズセミナー講師
競馬場などで行われている競馬初心者施策でビギナーセミナーの講師を務めている長谷川雄啓氏。そこで競馬初心者の人々と触れ合うことで「初心者の人が馬券を買うまでに知りたいポイント」を体得してきました。これまでの教本だと、まるで家電の説明書のように、“抜け”があったらマズいと、それはそれは細かく、ビギナーには不要な細かい情報まで書いていました。この本では、そういった内容を極力省きます。ポイントを押さえれば、細かいことは自然と覚えていくので、まずは開いた“競馬の扉”を閉じさせないよう、自力で予想を楽しめるよう導いてあげるのを目的とした本です。
公開日:2020.07.01