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相手を積極的にさせる【相手のNOをYESに変える ズルい言い換え事典】

Text:齊藤勇

相手を積極的にさせる

弱い自分をさらした方が吉

人は、相手が謙遜したり、弱みを提示すると、それを補おうとする心理を働かせるものだ。相手に対して積極的な意見を求めるような場面のとき、先に自分を弱く見せておくと相手はそれを補おうと積極的になる傾向がある。

例えば「何か質問はありますか?」とシンプルに呼びかけると、特に質問は出てこないが「説明に至らない部分があったと思いますが」と呼びかけると、人はなぜか積極性を増すことがある。あらかじめ失敗してもいいのだとハードルを下げることにより安心感を得るためだと考えられる。

ネガティブな自分をさらけ出すことが、相手との関係を縮めることもあるということだ。

弱さの提示の効果

本音を引き出す効果

自分のトラウマや問題点を見せると相手は自分の問題についても素直に向き合うようになる。

自由な発言を許容する効果

事前に自分の問題や話しにくいことをあえて話すことで、周囲の発言も自由度を増す。

【出典】『相手のNOをYESに変える ズルい言い換え事典』監修:齊藤勇

【書誌情報】
『相手のNOをYESに変える ズルい言い換え事典』
監修:齊藤勇


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「下手に出つつも、相手に仕事を押し付けたいとき」「お世辞感を出さずにうまくほめて相手の懐にはいりたいとき」「自分の立ち位置を守るべく、肯定も否定もせずにその場をのりきりたいとき」職場や家族、恋人、友人などの人間関係をなるべくストレスなく過ごすために、自分の求めている返答や行動を相手から引き出したい瞬間は多くあります。

そのときにひとこと言い換えるだけで、相手を自在にあやつる言葉の言い回しのコツを紹介します。

実際に心理学者たちがおこなった心理学実験や、深層心理をもとにその言い換えをすることでもたらす心理効果を解説。人間の思考のメカニズムも学ぶことができます。

思い通りに人を動かしたい人だけでなく、人にマイナスイメージをもたれたり、自分のもつキャラクターを傷つけたりすることを恐れる繊細な人が対人回避術として使用することもできる一冊。

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