NO.13 うぬぼれ[英:Smugness]
【意味】
自分が優れていると思い満足する、得意になる状態。
【類語】
自信 自賛 自尊心 矜持 天狗 高飛車 おごり高ぶる プライド ナルシシズムなど
体(フィジカル)の反応
- 腕を組んで堂々と構える
- 足を広げてどっしりと座る
- 得意げな表情
- 上から目線でものをいう
- 胸を張ってのけぞった姿勢
- いばって偉そうにふるまう
- 足を組む
- くつろいだ状態
- 声が大きくなる
- 得意なことをひけらかす
- 協調性に欠けたふるまい
- 相手をからかう
- 誇らしげに話す
- 意気揚々と大股で歩く
- あざけるように笑う
- 生意気な態度
心(メンタル)の反応
- 人を見下す
- 好戦的
- 自己肯定感が高い
- 余裕のある状態
- 高慢になる
- 自信に溢れる
- 思いこみが激しい
- 何でもできる気がする
- 安心感がある
- 優越感を抱く
- 自分が正しく、相手に非があると思う
- 楽観的になる
- 自分に陶酔した状態
- 目立ちたい
- プライドが高い
「うぬぼれ」て過信すると必ず一度はどん底に叩き落とされる
自らに惚れると書く「うぬぼれ」は、物語創作において主にフラグとして活用されます。
主人公が「うぬぼれ」て過信した場合、必ずその後一度はどん底に叩き落とされます。自分は仕事がデキると「うぬぼれ」れば、手痛い失敗を犯します。もはや俺は無敵だと「うぬぼれ」れば、思わぬ敗退を喫して地面に這いつくばります。
逆に敵役が「うぬぼれ」たときは、主人公に大きなチャンスが巡ってくると考えて差し支えありません。
とても簡単ですね。では、なぜ「うぬぼれ」=失敗というフラグ方程式が出来上がっているかというと、これまた簡単です。「うぬぼれ」て鼻高々な人はイヤな奴として万人に嫌われるからです。特に日本人は奥ゆかしさに重きを置き、リスペクトする傾向にあるため、「うぬぼれ」への反発心が強いという特徴があります。
主人公のキャラ設定は謙虚な性格にすれば間違いありません。
こういう展開が予測できない人こそ「うぬぼれ」る一例
【出典】『プロの小説家が教える クリエイターのための語彙力図鑑』著:秀島迅
【書誌情報】
『プロの小説家が教える クリエイターのための語彙力図鑑』
著:秀島迅
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プロの小説家が秘密にしたがる『語彙』のテクニック満載!
小説家、ラノベ作家、漫画家、シナリオライター、脚本家、SNS投稿などでも使える、“頭の中のイメージを適切に描写する言葉選び”ができるようになる一冊が誕生!
小説投稿サイトやSNSの普及により、簡単に自分の作品を投稿できるようになりました。
そんな中、クリエイターが抱える悩みのひとつに『語彙力』や『言葉選び』があります。
プロの小説家や人気があるクリエイターの文章には、適切かつ豊富な語彙を使った、わかりやすく魅力的な描写があり、
それがあることで美しい世界観や、登場人物の細やかな感情などを思い通りに表現することができます。
逆に語彙が乏しい文章では同じような表現が多くなったり、服装、景色、感情など、説明が難しいものをうまく表現できなかったりと、せっかく面白いストーリーやキャラクターを作っても、魅力的に表現することができません。
そんな今よりもさらにクオリティの高い文章を書きたいクリエイターに向けて、本書では現役のプロの小説家による『語彙』とそれを使った表現方法を紹介します。
『感情』『身体的特徴』『声』『感触』『情景』『色』など、作品に必要な表現のカテゴリー別に語彙のバリエーションと使い方を解説!
『悲しみ』という表現であれば「嗚咽をもらす」「うなだれる」など、主な身体的な反応の語彙を16種類に加えて、「塞ぎ込む」「途方に暮れる」など、メンタルの描写に関する語彙も16種類紹介。辞書として使えるだけでなく、その感情などを文章で書く上で意識すべき大切なことまでしっかり解説します。
さらに、ラストには頭の中のイメージを文章で表現するため、プロの小説家による『語彙力検定』も掲載。イラストや状況を文章で表現する、という練習をすることで、語彙力と表現力が一気に上がります。
読むだけで語彙が増え、幅広い表現が可能になるクリエイター必携の一冊です。
公開日:2025.01.16