国内屈指のルノルマンカードリーダー・桜野カレンさん初のロングインタビュー【前編】

新刊『いちばん使えるルノルマンカード占い』発売記念・特別インタビュー

ルノルマンカードは、シンプルなカードのコンビネーションでリーディングの世界が無限に広がるカード占いです。直感とイマジネーションを生かした奥深いリーディングを叶え、あらゆる事柄を読み解きます。占い師・桜野カレンさんは、この卜術にいち早く着目した、日本のルノルマンカード先駆者。今回は『いちばん使えるルノルマンカード占い』(日本文芸社)刊行を機に、占い師になったきっかけからルノルマンカードの魅力まで、たっぷりお話を伺いました。(全3回連載のうち1回目)

取材・文:小林 由佳 撮影:天野 憲仁(日本文芸社)


占いの扉を開けたのは “戦国武将好き”!?

神戸生まれの桜野さんは、幼少期に八卦師から占いに向いていると言われたこともあったそうですが、ご自身はまったく占いに興味がないまま育ったそうです。

――初めてルノルマンカードを手にしたのは20代とか。

「はい。当時、陶磁器の絵付け教室でアシスタントとして指導していたんですが、その頃トランプコレクターの友人から、 “トランプと間違えて買っちゃったけど、絵が可愛いから絵付けの参考にしない?”ともらったのが、ルノルマンカードでした」

―― 劇的な出会いを感じました?

「いえいえ。確かにヨーロッパの絵本のような可愛い絵柄だったけど、とりあえず引き出しにしまって……そのままずーっと引き出しの奥にありました(笑)」

占いの世界に入ったのは、それから十数年後。趣味のお稽古にしようと、九星気学の教室に入ったそうです。

「私、戦国武将が好きなんですが、彼らは戦の決断に気学を使っていたという文献を読んだので、九星気学を学んでみようと思いました。

私は軽い気持ちで始めたのですが、でも、他の生徒さんは、色々な占術を学んだ末に九星気学を学びに来たという方ばかりだったんです。占いビギナーは私だけで、会話にもついていけなくて(笑)

その教室である時、“皆さんは四柱推命や西洋占星術など色々学ばれたなかで、何が一番当たると思ってますか?”って聞いたんです。そしたら、全員が“タロットです”と。
え?一番は命術(生年月日や出生時間などを用いた占術)じゃないの?って聞き直したけど、全員タロットだと断言するんです。これにはすごく驚いたけれど、同時に興味も湧いてきて…」

そこで桜野さんは、すぐにネットでランキング上位にあったタロットカードと指南書を購入したそうです。

「ところが、届いた書籍は洋書の翻訳本でとにかく難しくて。諦め半分で著者を調べてみたら、この著者がタロットカードの講座を開いていたので申し込んでみました。それが、占い・精神世界研究家の伊泉龍一先生との出会いでした」

みるみるのめりこむ、カードの絵柄を「絵画」として解く面白さ

―― 偶然にも、タロット界第一人者の講座を?

「ええ。これでタロットカードを習得できると意気込んで、会場の最前列に座りました。でも伊泉先生は最初に“タロットの占い方は教えない”と…。出鼻をくじく第一声に、ええーっ! と驚きましたよ(笑)」

――― 落胆されました?

「逆です。その講座がすごく面白かった。タロットカードに描かれた図と象徴(シンボル)をいかに読み解くかという内容で、なぜこの図にこの象徴があるのか、この象徴が表すものがこうだから、この図はこう読む…というような。タロットカードを占いではなく絵画として読み解く話は、絵付け師として生きてきた私には刺激的でした
だからすぐに次の講座も申し込んで…
それから伊泉先生の講座に3年近く通いましたが、プロになる気はなくて」。

―― 踏み出せない懸念があったのですか?

「伊泉先生の講座でプロの占い師さんの友達が沢山できました。そしたら、皆さんタロットカードのスキルは充分あるのに、現場ではタロットカードだけでなく、当時人気だったオラクルカードも併用していると言うんです。なぜ他のカードも使うの?と聞いたら、タロットカードに慣れたお客さんが増えたから、サブ的に使う他の占術が必要だと」

占いの潮流が変わる時、ふと思い出した“あのカード”

―― 占い師にとって困ることが?

「たとえばネガティブなカードが出ただけで、占い師の話を聞かずに悪い結果だと決めつけるお客さんが増えたそうです。それを聞いて、これからは、占いの結果をさらに深掘りしたり裏打ちできる、新たな方法が必要なんだと思いました。

だから、誰にでも受け入れられる卜術は何か…と探していた時に、昔もらったルノルマンカードを思い出したんです。どこかに仕舞ったはず…と、必死に探しましたよ」

―― もらってから相当経っての再会ですね

「見つけたケースには簡単な仕様書が一枚入っていただけでしたが、早速それを頼りに全カードを使うグランタブローを試してみました。すると、華やかに広がるスプレッド(カードを広げた状態)で、占的(占う目的や質問)とそれを取り巻く事柄が、1枚の絵画を見るように眺められた

当時はインスタグラムの流行でビジュアル重視の時代に入っていたので、これは注目されると思いました。自分が占い師になるかどうかより、このカード占いをみんなに知ってもらいたいという気持ちがどんどん高まって…だから私は、最初から占い師を目指していたのではなく、ルノルマンカードを広めたくて占い師になったんです(笑)

次回の記事、中編では、その後の桜野カレンさんのルノ愛が爆発していく素敵なストーリーをお楽しみください。

ー桜野カレンさん新刊と既刊書ー

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参考)プレスリリース

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000692.000041489.html

【書誌情報】
『いちばん使えるルノルマンカード占い』~リーディング力が上がる 実践スプレッド集 決定版~
著:桜野 カレン

『いちばん使えるルノルマンカード占い』書影
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ルノルマンカードを使う多くの人たちの声から生まれた、
類を見ない「実践スプレッド集」の決定版!

今やタロットに次ぐ人気を誇るルノルマンカード。
36枚のカードをすべて並べて占う壮大なスプレッド、
「グランタブロー」は大きな魅力のひとつですが、
恋愛や仕事に特化したスプレッドや、少ない枚数で完結するスプレッドへのニーズも高く、
その熱い声に応えるべく著者によって企画されたのが本書です。

ポイントは、なんといっても実践的に使える多彩なスプレッド!
ルノルマンカードの特徴でもある「本人カード」を用いた、
自分を取り巻く相関図がわかるスプレッドや、
変化する運命を占う、週・月・年ごとの時期読みスプレッド、
タロットカードや数秘術のエッセンスが含まれたヌーメラルカードと
掛け合わせて占うハイブリッドなスプレッドなど、
初公開のオリジナルを含めた22個の展開法をご紹介します。

【著者紹介】

桜野 カレン

ルノルマンカードを中心に、タロットカード、数秘術、紅茶占いなど、幅広い占術の知識と実践技術を持つ占い師兼講師。特にルノルマンカードに関する深い造詣を持ち、自ら主催するルノルマンカード講座「ルノ塾」で多数のルノルマンカードリーダーを育て上げてきた。著書には『いちばんていねいなルノルマンカード占い』、オリジナルカード付きの『数秘術のヌーメラルカードと一緒に いちばんおもしろいルノルマンカード』(共に日本文芸社)、『ルノルマンカードの世界』(駒草出版)があり、台湾でも翻訳版をリリースし好評を得た。女性リーダーユニット「トリプルK」の一員として『はじめてのコーヒーカード占い』『続・はじめてのコーヒーカード占い』(FCM合同会社)を出版。さらに、複数の占いコンテンツの監修も担当している。
ホームページ https://sakuranokaren.com/
X  https://x.com/sakurano_karen

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