骨盤のゆがみは背骨や足のゆがみに直結する
上半身と下半身をつなぐ重要な骨が骨盤です。「寛骨・仙骨・尾骨」の3つから構成され、仙骨がやや前に傾いている状態が理想の形です。骨盤の動きは大きく、前後、上下、回旋の3種類に分けられ、いずれも背骨や足と連動して体を動かしています。しかし、本来の正常な位置からずれた位置で固定されると、ゆがみにつながります。たとえば、骨盤が後傾したまま長時間過ごすと背骨は下に引っ張られた状態になり、S字カーブを失って猫背になり、首も前に傾き、頭が前に突き出たような姿勢になります。骨盤は、骨盤を支える大腰筋などの筋肉が硬くなる、あるいはゆるくなることでゆがみが生じますが、骨や骨組みそのものは変形しません。たとえば、大腰筋などが硬くなると骨盤は前傾し、腰椎がそってしまいます。老化などで筋肉が衰えると、骨盤や背骨、足を支えることが困難になり、やはりゆがんでいきます。
骨盤のゆがみ
同じ姿勢を長く続けると筋肉がかたまってゆがみの原因に
骨格のまわりに筋肉がつき、それぞれの筋肉が連携して骨を動かして動作を行っています。長時間、無理な姿勢をとったり筋肉が衰えたりして、骨格が本来の位置とは、ずれたところで固定されてしまうと、ところどころに無理が生じて痛みやこりにつながるのです。日ごろから、よい姿勢を心がけることが大切です。
骨盤の構造と動き方
上半身と下半身の骨をつないでいる骨盤は、寛骨、仙骨、尾骨からなり、立体的に動いて全身の動作を助けます。
●骨盤の動き方は、大きく3種類!
これらの3つの動きを組み合わせて立体的に動くことができます。
【書誌情報】
『ゆがんだ「背骨」の整え方』
著者:栗原隆 「栗原隆ウェルネスクリニック」院長
医師・医学博士。日本医師会認定産業医・健康スポーツ医
体のゆがみの多くは、姿勢や行動のクセによって起こります。肩こりや腰痛だけでなく、不定愁訴や内臓疾患の原因になっているかも。そんな体のゆがみを治す、簡単な体操を紹介する本です。メインはハイハイ体操。一日5分、赤ちゃんみたいにハイハイするだけ。背骨まわりの筋肉のバランスが整い体のゆがみが改善します。肩こりや腰痛などの痛み、猫背やそり腰、おなかぽっこりなどの見た目、冷えや不眠、生理痛などの不定愁訴が改善。それ以外にも、正しい歩き方や組み合わせる体操などを紹介しました。自分のゆがみをチェックして、さっそく始めましょう。
公開日:2021.02.05
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