川﨑ブレイブサンダース一筋14年! 逆境のチームを救うポイントガード篠山竜青〈Bリーグスター選手ガイド⑬〉【バスケ】

Bリーグスターガイド⑬ 篠山竜青

開幕9シーズン目を迎えた国内プロバスケットボール・Bリーグ。今やその人気はプロ野球やJリーグといった“メジャースポーツ”にも引けを取らないレベルまで到達し、強豪クラブのチケットは入手困難になるほど。パリ五輪での日本代表の活躍、河村勇輝選手のNBA挑戦など、日本でも“バスケ熱”が高まっている中、『ラブすぽ』ではBリーグでプレーするスター選手をご紹介!

篠山竜青
川﨑ブレイブサンダース
背番号:7

「東芝」時代から日本バスケ界を代表する強豪クラブとして知られ、Bリーグでも過去三度の地区優勝を誇る川﨑ブレイブサンダース。そんな強豪クラブの「顔」として長きにわたってプレーを続けるのが、今年36歳となった司令塔・篠山竜青選手です。

北陸高校、日本大学を経て2011年に東芝ブレイブサンダース(当時)に加入した篠山選手は、今季でクラブ一筋14シーズン目。ルーキーイヤーから主力に定着し、今もなおリーグトップレベルのポイントガードとしてプレーを続けています。

代名詞はハードなディフェンス。身長178センチとバスケ選手としては小柄ですが、豊富な運動量と天性のセンスから繰り出される“攻撃的”なディフェンスが最大の持ち味。もちろん、ディフェンスだけでなくオフェンス面でもバランスの取れた理想的なポイントガードでもあります。

ペネトレイト、フローター、ロングシュートと得点の選択肢も多く、11月29日の三猿ネオフェニックス戦ではBリーグ通算3000得点をマーク。もちろん、司令塔としてパスもしっかりさばき、コートビジョンも広いです。

得点、パス、ディフェンスとバスケ(特にポイントガード)に必要なあらゆるファクターを高いレベルで兼備していることが、長きにわたって強豪クラブの主力を張り続ける最大の要因と言っていいでしょう。

実力はもちろんその人気もリーグ屈指で、今シーズン行われるBリーグオールスターには8年連続出場が決まっています。ちなみに8年連続オールスター出場は千葉ジェッツ・富樫勇樹選手に次ぐBリーグ歴代2位の記録でもあります。

そんな篠山選手ですが、今シーズンは所属する川崎が窮地に追い込まれています。長きにわたってコンビを組んできたクラブのレジェンド、ニック・ファジーカスが昨シーズン限りで現役を引退。地区編成の変更により、Bリーグ屈指の激戦区となった中地区において、開幕から18試合を終えた時点で4勝14敗とまさかの最下位に沈んでいます。

チームのアイコンとしてプレーを続ける篠山選手にとっても、Bリーグ開幕以降、つねに上位争いを演じてきた川崎にとっても、2024‐25シーズンは大きな転換期となることは間違いないはず。

そんな中、「大ベテラン」と言っていい域に達している篠山選手は今シーズンも開幕からいきなり17得点をマークするなど孤軍奮闘。変わらぬクオリティを見せつけ、クラブをけん引し続けています。

本来の実力を発揮できれば、間違いなくチャンピオンシップ争いに加わることができる川﨑だけに、シーズン中盤以降の“逆襲”には篠山選手の力が間違いなく必要になってくるはずです。

文・花田雪

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