2年連続で育成選手から新人王輩出!「育成の巨人」から台頭した山口鉄也&松本哲也

巨人軍は育成制度をうまく使いこなせているのか?
日本一から10年以上も遠ざかる“球界の盟主”巨人。若手育成を疎かにしてきたツケが低迷の要因と言われているが……実際のところはどうだろうか?
近年の巨人の優勝には育成選手が影のキーマンに
ただ、いくら巨人が若手育成の意欲に溢れていたとしても、現在の状況を見ると結果が伴っていないように見える。坂本勇人や岡本和真のように現在レギュラークラスの成績を残している選手で、自前で育てた選手は押しなべてドラフト1位指名選手ばかり。投手陣に目を向けてみても18年ドラフト5位指名の戸郷翔征が先発ローテーションを守っているくらいであとはドラフト上位指名選手がほとんど。
支配下指名の選手でさえこれだから、育成選手ともなると活躍の場なんてほとんどないと思うかもしれないが、実は育成制度が導入された当時、最もうまく活用していたのは間違いなく巨人だった。
育成選手で最初に注目されたのは山口鉄也だろう。入団2年目の2007年に支配下登録されるといきなり32試合に登板し、翌年には新人王を獲得。それ以降は中継ぎエースとして毎年60試合以上に登板する大車輪の活躍。現役12年で273ホールド、最優秀中継ぎのタイトルを3度獲得し、侍ジャパンにも名を連ねるなど、第2次原政権を支えた。
山口が新人王を獲得した翌年には松本哲也が俊足を武器に台頭し、新人王を獲得。2年連続で育成選手から新人王を輩出した巨人はいつしか「育成の巨人」と称されるようになった。同じ年にはオビスポが先発ローテ入りして6勝を挙げるなど、主力選手たちに隠れて、育成出身の選手たちが裏でこの年の日本一を支えたと言っても過言ではないだろう。
出典:『がっつり! プロ野球(32)』
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