得をした時より損をした時の感情が大きいのはなぜ?得よりも損を高く見積もる「損失回避性」とは!?【ゼロからわかる知らないと損する行動経済学】


人は「得」より「損をしない」が重要!

人はだれしも「得をしたい」という感情をもっています。経済心理を考えるときは、この感情を優先的に考えてしまいがちですが、じつはもっと強い感情があります。
それは「損をしたくない」と考える感情です。人は得よりも損を高く見積もる傾向があり、これを「損失回避性」といいます。多くの人は得をしたときに得る喜びの感情よりも、損をしたときに感じる負の感情のほうが大きいのです。
損失回避性は人の本質的な心理であり、年々高まっている傾向が見られます。この性質を知らないと、企業はサービス考案で失敗することがあり、個人でも人間関係で失敗が生じます。
給料アップの喜びよりダウンの悲しみは大きい
この損失回避性をわかりやすく体感できる例を挙げてみましょう。会社の業績が好調で来月から社員の給料が一律1万円上がることになりました。仕事の評価と関係なく給料が上がるのですから、とても得をした気分になるでしょう。
では逆に、会社の都合で来月の給料から1万円突然下がったとしたらどうでしょう?1万円上がったときと同じだけ気持ちが動くでしょうか?多くの人は1万円上がったときの喜びより、1万円下がったときの悲しみのほうがはるかに上回ります。人は得をしたいと思うよりも、損をしたくないと考えるからなのです。
行動経済学で考えるリアルな経済では、1万円アップした喜びに対して、下がった悲しみははるかに大きいです。個人差はありますが、2.5倍の差はあると考えられています。
「ゼロからわかる 知らない損する 行動経済学」はこんな方にオススメ!
・行動経済学を学んでみたい!
・人はなぜ得より損を気にしてしまうのか?
・ビジネスに行動経済学を取り入れてみたい
・行動経済学を学ぶメリットを知りたい
そう感じている方にはぜひ本書『知らないと損する 行動経済学』を手に取っていただけたらと思います。
出典:『ゼロからわかる 知らないと損する 行動経済学』著/ポーポー・ポロダクション
【書誌情報】
『ゼロからわかる 知らないと損する 行動経済学』
ポーポー・ポロダクション 著
コロナ禍により、さらに注目を集めている行動経済学。消毒液をプッシュするとおもしろい音が出ることで、手指の消毒を促進したり、レジ前に足跡のマークをつけてソーシャルディスタンスを保ったり。行動経済学は難解な経済の話だと思われることもありますが、そんなことはありません。「1980円はなぜか安く感じる」「中古品の買取価格に毎回満足できない」「投票の話を聞くだけで投票率が上がる」など、「つい、○○してしまう」という人の不思議な行動を扱う、身近なテーマです。本書ではお金と心理の話を中心に、そんな行動経済学のおもしろさが伝わる内容となっています。初心者の方はもちろん、行動経済学への理解を深めたいと考える方にもおすすめしたい一冊です。
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