国内屈指のルノルマンカードリーダー・桜野カレンさん初のロングインタビュー【中編】

新刊『いちばん使えるルノルマンカード占い』発売記念・特別インタビュー

『いちばん使えるルノルマンカード占い』(日本文芸社)の著者・桜野カレンさんは、タロットカード、数秘術、コーヒーカード占いなど様々な占術に長けていながらも、断然のルノルマンカード推し。まだ世間に知られる前から、ルノ愛爆発で推し活を進めたその理由とは?(全3回連載のうち2回目)

取材・文:小林 由佳 撮影:天野 憲仁(日本文芸社)


ガン無視の師匠が根負け? 桜野さんの熱烈ルノ愛

―― まだプロ占い師としての活動が少なかった頃の桜野さんが、伊泉先生のタロット講座を受けながら、どうやってルノルマンカードを広めようとしたんですか?

「その頃、ルノルマンカードに関する情報はほとんど無くて…だから伊泉先生に“このカード占いは必ず注目される時が来るから、ルノルマンカードの本を書いてください”とお願いしたんです」

―― なかなか大胆ですね(笑)。

「何度お願いしても相手にされず(笑)。
タロット講座にルノルマンカードも持ち込んだり、お茶会で先生に詰め寄ったり。占星術講座のレポートを勝手にルノルマンカードをテーマに書いて笑われたこともありました。
でも結局、その内容が面白いと評価して頂き、自分で執筆するよう勧められたんです」

早速、桜野さんは執筆の準備として研究とデータ収集に専念されたそうです。

ルノルマンカードに使われているシンボルの歴史的・文化的背景、それが意図するものなどを徹底的に学び調べました。
その頃担当していた電話占いでは、タロットカードで占うと同時にルノルマンカードでも占って検証を重ねました。そうしたら、タロットカードの結果にルノルマンカードの物語性の高いリーディングを加えた解説が好評で、長らくトップの人気でした」

―― ルノルマンカードとタロットカードは、そんなに違うのですか?

「タロットカードは、1枚ごとに物語が描かれています。
ルノルマンカードは、カードのコンビネーションを重ね、スプレッド全体で物語を紡ぎます。たとえばタロットカードの“太陽”には、太陽と子ども、ひまわり(花)が1枚に描かれています。
ルノルマンカードでこれと同じ意味を表すなら、太陽・子ども・花束(花)のカードでしょうか。タロットの太陽の子どもが馬を、さらにルノルマンで表すなら騎士のカードですかね」

―― 似て非なる…という感じですね。

つまりルノルマンカードは、タロットカードを紐解いているイメージです。
タロット1枚の要素をルノルマンは4〜5枚で展開するので、それだけリーディングが奥深くなり、問題の答えに向けた物語の展開は、自分の直感とイマジネーション次第です」

目の前に広がるスプレッドは、相談者の“似顔絵”

―― ルノルマンカードの的中率はいかがですか?

当たらないことがないくらいです。それはなぜか。とくに36枚すべてのカードを使うグランタブローは、様々なシンボルからなるスプレッドが1枚の絵画のようになります。
それは相談者の似顔絵のようなものなのです

―― スプレッドが似顔絵って面白い。

「タロットで占い師がカードを引いても、それは占い師が示した答えという印象を受ける人も多いでしょう。一方ルノルマンカードは、占い師が“これからあなたの絵を描きますね”とスプレッドを展開し、“ここにあなたがいて、あなたの視線は友達を示す犬のカードを見てるけど、何か思い当たる?”というふうに、相談者と一緒に問題を読み解いていきます

―― 占い師が身近な感じですね。

「これはコールド・リーディング(相手の心を読んでいるようにみせる話術)ではありません。相談者に、まず自分を見つめ直してもらうためです。
もし1つのシンボルに占い師の説明と違う印象を抱いたなら、自分が感じた印象を答えにしてもいい。ルノルマンカードの占い師は、相談者を表した絵をガイドする、美術館のガイドのような役目です。ルノルマンカードは、相談者がどう感じたかが重要なんです」

答えはすべて、自分の中にある。ルノルマンカードは“自己探求のパートナー”

―― ダメ出しとか怖い啓示とかが無さそう…

「そうですね。ルノルマンカードは占いの新しい形かも。
とくに今の若い世代は、上から言われるのが苦手だし、自分が腑に落ちた答えを大事にしますよね。だから、一緒に読み解きながら納得を重ねたほうが理解されやすいと思います」

―― ルノルマンカードで占った人の感想は?

「最初は当たるから面白いという人が多かったんですが、最近は“これが今のあなたです”とスプレッドを見せると涙ぐむ人も。
私はカードを見たままをお伝えするので、“あ、遠回りしてきたんだね…”と読み始めると、相談者はすぐ言葉に詰まってしまう。そこで“じゃあこの先をお話ししますね”と続けると、それは相談者の気持ちを代弁するような展開になり、抱えていたものも吐き出せるようです。
これからどう進むかもわかってくるから、“スッキリした”とよく言われます」

――― 占いって、結果を聞くだけと思ってました

「相談者は占いを通じて自分の内面を見つめ直せるのです。占い師は一方的に情報を与えるのではなく、相談者のモヤっとしているところをガイドしてあげるのが、今の時代に受け入れられるのではないでしょうか

―――自己啓発になるんですか?

「いえ、ルノルマンカードは“自己探究”という方がピッタリ
自分が抱えている問題の答えは、自分の中にあると思います。ルノルマンカードは、それをシンボルが持つキーワードでやわかりやすく言語化してくれます」

後編に続く

国内屈指のルノルマンカードリーダー・桜野カレンさん 初のロングインタビュー(前編)は、こちら

ー桜野カレンさん新刊と既刊書ー

▼▼▼桜野カレン先生の書籍紹介&スプレッド動画はコチラ!▼▼▼

【ショートバージョン】書籍紹介と、本書に登場するオリジナルスプレッド実占を特別に公開!

【ロングバージョン】書籍の丁寧な紹介と、本書に登場するオリジナルスプレッド実占を2種類、特別に公開!

参考)プレスリリース

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000692.000041489.html

【書誌情報】
『いちばん使えるルノルマンカード占い』~リーディング力が上がる 実践スプレッド集 決定版~
著:桜野 カレン

『いちばん使えるルノルマンカード占い』書影
【Amazonで購入する】

ルノルマンカードを使う多くの人たちの声から生まれた、
類を見ない「実践スプレッド集」の決定版!

今やタロットに次ぐ人気を誇るルノルマンカード。
36枚のカードをすべて並べて占う壮大なスプレッド、
「グランタブロー」は大きな魅力のひとつですが、
恋愛や仕事に特化したスプレッドや、少ない枚数で完結するスプレッドへのニーズも高く、
その熱い声に応えるべく著者によって企画されたのが本書です。

ポイントは、なんといっても実践的に使える多彩なスプレッド!
ルノルマンカードの特徴でもある「本人カード」を用いた、
自分を取り巻く相関図がわかるスプレッドや、
変化する運命を占う、週・月・年ごとの時期読みスプレッド、
タロットカードや数秘術のエッセンスが含まれたヌーメラルカードと
掛け合わせて占うハイブリッドなスプレッドなど、
初公開のオリジナルを含めた22個の展開法をご紹介します。

【著者紹介】

桜野 カレン

ルノルマンカードを中心に、タロットカード、数秘術、紅茶占いなど、幅広い占術の知識と実践技術を持つ占い師兼講師。特にルノルマンカードに関する深い造詣を持ち、自ら主催するルノルマンカード講座「ルノ塾」で多数のルノルマンカードリーダーを育て上げてきた。著書には『いちばんていねいなルノルマンカード占い』、オリジナルカード付きの『数秘術のヌーメラルカードと一緒に いちばんおもしろいルノルマンカード』(共に日本文芸社)、『ルノルマンカードの世界』(駒草出版)があり、台湾でも翻訳版をリリースし好評を得た。女性リーダーユニット「トリプルK」の一員として『はじめてのコーヒーカード占い』『続・はじめてのコーヒーカード占い』(FCM合同会社)を出版。さらに、複数の占いコンテンツの監修も担当している。
ホームページ https://sakuranokaren.com/
X  https://x.com/sakurano_karen

この記事のCategory

インフォテキストが入ります