プロ占い師も注目「ルノルマンカード」の魅力とは!?桜野カレンさん初のロングインタビュー【後編】

新刊『いちばん使えるルノルマンカード占い』発売記念・特別インタビュー

近年は、使い手たちのSNS交流も盛んなルノルマンカード。桜野カレンさんの新著『いちばん使えるルノルマンカード占い』(日本文芸社)には、シンプルなスリーカードから全カードを使うグランタブロー、ルノルマンカードならではの“本人カード”や“キーカード”を使った特化型スプレッドや、タロット、数秘術と組み合わせたハイブリット占いも紹介されています。どんなところが魅力なのでしょうか?(全3回連載のうち3回目)

取材・文:小林 由佳 撮影:天野 憲仁(日本文芸社)


新刊『いちばん使えるルノルマンカード占い』のきっかけは“現場の声”

―― 新著はビギナーの私にもわかりやすい内容でした。これにはルノ塾(桜野さん主宰のルノルマンカード講座)の生徒さんの声が生かされているとか。

「どこから読んでも何を感じてもいいというのが、私が絵を読むうえでのポリシーですが、スプレッドの枚数が増えると、焦点がブレるとか、隣り合うカードの解釈が難しいという声が出ます。
ただ、これらの原因は根本が同じなので、実際にルノルマンカードを学んでいる方々の“つまずきポイント”に対処するノウハウをこの本には載せています」

―― ルノ塾卒業生は既に300人以上、さらに桜野さんの著書を参考に、独学でルノルマンカードを習得したプロの占い師さんもいるそうですね。

「街の占い館や占いのマルシェで、占術メニューにルノルマンカードと書かれた看板も増えてきています」

―― ルノルマンカードは物語を紡ぐリーディングの奥深さが魅力ですが、占う人の知識も問われますか?

知識というより柔軟性が大切です。頭のカタい人やロジックに囚われている人は自由に解釈するのが苦手なので、シンボルの意図をどう受け止めるか悩んでしまうんです」

1枚のカードに重なる“キーワードの層” 。36枚のグランタブローは、“ドローンで上から見下ろす”!?

―― だから、新著で各シンボルを丁寧に解説されているんですか?

カードがペラペラの一枚であっても、その下にはパイ生地のように何層もキーワードが隠れているとイメージしてください。どの層を引っ張り出すかは、その人の感性だったり相談者とのシンクロ率。
本にはシンボルのキーワードやサンプルリーディングも数多く載せていますが、シンボルから何を感じるかは、基本的に自由です」

―― 自由と言われると逆に悩みそうですが…

自分の直感を信じて。直感を信じる、直感を鍛えるということは、非常に大切なことです。特に日本人は、自分の直感を疑う傾向が強いように感じます」

―― 桜野さんはどんな風に直感を鍛えているんですか?

「日常生活は、起床や昼食のタイミング、仕事とプライベートの区切りなど、占い師というより、人として時間の使い方はきっちり決めています。
そのうえで、日常で気づくシンボルには気をつけていますね」

――日常で気づくシンボルって?

「たとえば、朝食でパンに塗ったジャムがハート型に見えたら今日は何かいいことがあるとか、犬の形に見えたら友達から連絡があるとか。雲を見ても、小皿に垂らしたお醤油を見ても、何かのシンボル、何らかのメッセージだと捉えています。嫌なことがあった時は、じゃあ今から最初に見た数字が私へのメッセージだと思い、ポジティブに変えるヒントにしたり。
数秘術における数字は命術ですが、数を表す形として見ればシンボルです」

―― ささやかなシンボルに気づくことは、36枚で展開するグランタブローも同じ?

「華やかなスプレッドに目が泳ぐという人もいますが、グランタブローはあらゆる事柄を読み取れる一方、すべてを読まなければいけないわけではありません。今の自分をドローンで見下ろしているとイメージしたら、“本人カード”から遠く離れているカードは、読まなくていい時もあります」

―― ネガティブなカードが出たら、遠くにあっても気になるかも。

「皆さん、ネガテイブなカードが出ると無理に読もうとするんです。人はネガティブなものに引っ張られやすいんです。でも遠くにあるなら、やり過ごせるし逃げることもできる

直感的で自由度が高いからこそ、 「自分を信じる」がリーディングの要

――ルノルマンカードって、他のカード占いにない自由度がいいですね。

ルノルマンカードは、リーディングの心得さえ押さえれば、自由な解釈で自分だけの物語を無限に紡げます。
でも始めたばかりの方は手順を気にし過ぎる傾向があります。だからイベントやワークショップでは最初にグランタブローにチャレンジしてもらうこともあるんですよ。
いきなり“これがあなたの絵です”って見せられたら気分も上がるし(笑)」

―― お話を伺っていると、自分で占ってみたくなります。

「いいと思います。私はセルフ占い推奨派です。
ルノルマンカードで大切なのは、自分がスプレッドをどう読むかです。
遊び感覚でカードに慣れながら物語力を鍛えれば、自分が紡いだ物語に込められているメッセージに気づけます。自分を信じることです

―― 自分を信じる?

「自分を信じる、自分の直感を信じることは、とても大事なことです。
もし直感で感じたキーワードが私の著書になくても、それは間違いではありません。正しいかどうかより、その直感が自分に何を伝えようとしているのかを考えることが大切なんです

―― ルノルマンカードは人生のパートナーになりそうですね。

ルノルマンカードで育む直感力やイマジネーションは、日常にも役立ちます。
恋愛、仕事、人間関係…どんな悩みや迷いにも的確なアドバイスを示してくれる、自分だけの物語を紡ぐルノルマンカードは、人生を豊かにしてくれますよ。皆さんがトライされることを期待しています」

国内屈指のルノルマンカードリーダー・桜野カレンさん 初のロングインタビュー(前編)は、こちら

ー桜野カレンさん新刊と既刊書ー

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参考)プレスリリース

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000692.000041489.html

【書誌情報】
『いちばん使えるルノルマンカード占い』~リーディング力が上がる 実践スプレッド集 決定版~
著:桜野 カレン

『いちばん使えるルノルマンカード占い』書影
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ルノルマンカードを使う多くの人たちの声から生まれた、
類を見ない「実践スプレッド集」の決定版!

今やタロットに次ぐ人気を誇るルノルマンカード。
36枚のカードをすべて並べて占う壮大なスプレッド、
「グランタブロー」は大きな魅力のひとつですが、
恋愛や仕事に特化したスプレッドや、少ない枚数で完結するスプレッドへのニーズも高く、
その熱い声に応えるべく著者によって企画されたのが本書です。

ポイントは、なんといっても実践的に使える多彩なスプレッド!
ルノルマンカードの特徴でもある「本人カード」を用いた、
自分を取り巻く相関図がわかるスプレッドや、
変化する運命を占う、週・月・年ごとの時期読みスプレッド、
タロットカードや数秘術のエッセンスが含まれたヌーメラルカードと
掛け合わせて占うハイブリッドなスプレッドなど、
初公開のオリジナルを含めた22個の展開法をご紹介します。

【著者紹介】

桜野 カレン

ルノルマンカードを中心に、タロットカード、数秘術、紅茶占いなど、幅広い占術の知識と実践技術を持つ占い師兼講師。特にルノルマンカードに関する深い造詣を持ち、自ら主催するルノルマンカード講座「ルノ塾」で多数のルノルマンカードリーダーを育て上げてきた。著書には『いちばんていねいなルノルマンカード占い』、オリジナルカード付きの『数秘術のヌーメラルカードと一緒に いちばんおもしろいルノルマンカード』(共に日本文芸社)、『ルノルマンカードの世界』(駒草出版)があり、台湾でも翻訳版をリリースし好評を得た。女性リーダーユニット「トリプルK」の一員として『はじめてのコーヒーカード占い』『続・はじめてのコーヒーカード占い』(FCM合同会社)を出版。さらに、複数の占いコンテンツの監修も担当している。
ホームページ https://sakuranokaren.com/
X  https://x.com/sakurano_karen

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